みかんの種類と栽培方法について

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みかんの品種。

日本では最も馴染みのある果物のひとつ「温州みかん」ですが、その中には多くの系統や品種が存在しています。成熟する時期により

  • 極早生(ごくわせ):9月~10月
  • 早生 ( わせ):10月~12月
  • 中生   (なかて):11月~12月
  • 晩生   (おくて) :12~1月

の4系統に分けられています。

一般的には成熟が遅い種類になるほど糖度が高くなり、「じょうのう(中袋)」が厚くなるといわれています。

そして各系統の中にも多くの品種が存在しています。
極早生の「宮本早生」や「日南1号」ほか、早生みかんでは「宮川早生」や「興津早生」といったように、少しづつ特徴の違う品種が数十種類以上あります。

この数多くの品種は、果実の見た目や食味というよりは、成熟時期や樹の生長具合といった栽培にかかわる特徴であり、みかん農家といえども果実だけを見て品種を言い当てるのは難しいのです。
リンゴやナシなどのように、店頭で品種名が表示されることが少ないのはそのためです。

甘さや酸味といった食味に関しては、品種というよりは栽培方法や気候等によるものが大きく作用します。
各産地や生産者は、この数多くの品種の中から地域特性や自分の畑に適したものを選抜して栽培しています。

北東農園の主力商品である極早生みかんは「日南の姫」、「大分」、「岩崎」、「紀南1号」、「日南1号」といった品種を栽培しています。
極早生みかんとしては、9月下旬の「日南の姫」から11月中旬の「日南1号」まで約1ヶ月半の収穫期間があり、早く成熟したものから順番に収穫していきます。

 

マルチ栽培

2014.6マルチシート

 

北東農園では一部を除くみかんに「マルチシート」と呼ばれる透湿性シートを敷いています。

この白いシートは雨水を通さずに地面の湿気を蒸発させる働きがあり、常に地面を乾燥状態におくことができます。

みかんの樹は水分が足りなくなると、自分の子供である果実を早く成熟させようとします。葉で生産される糖分を果実に集中して送り、みかんの甘みを増すと考えられています。。

シートが白色なのは、太陽光を反射して果実の下からも光を当てる作用と、虫のなかには白い色を嫌うものがあり、防虫効果も兼ねています。

北東農園では毎シーズン6月頃から収穫が終わるまで敷いておきます。
雨水が入らないように出来るだけ隙間のないように敷き詰めると同時に、シート上に水たまりが出来ないように排水路を確保したり、シートの上を歩いたときに石などで破れたりしないように整地する必要があり、非常に手間のかかる作業となっています。

さらに、夏場の高温時に乾燥の度合いが過ぎると樹が枯れてしまいますので、果実の糖度上昇と樹の状態を見ながら、適量の潅水をする必要もあります。

北東農園では樹元に潅水のための「ドリップ式潅水設備」を備えており、適時必要最小限の潅水によってみかんの甘みを最大限に引き出す方法をとっています。

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この栽培方法を導入することで、せっかく大事に育てたみかんが、一度の大雨によって味が台無しになるというリスクを大幅に軽減できるようになり、今まで以上の美味しいみかんが作れるようになりました。

 

隔年結実法

 

隔年結実

みかんの特性に「隔年結果」というものがあります。
果実の生産には多くのエネルギーが必要で、生産を終えたみかんの樹は、やつれた状態になります。
そのため沢山の実をつけた翌年は、生産を休んで自身の健康状態を回復しようとします。
みかんの表年、裏年というのはこの隔年結果性によるものです。

みかん生産者は毎年安定した収穫量を得るために、剪定で着果量をコントロールしたり、肥料の施用量を調節したりという努力をしていますが、あまりうまくいっていないのが現状です。
しかもこれは生産量を安定させるための技術であり、食味を向上させることと相反することが多くあるのです。

北東農園ではこの隔年結果性を逆手に取り、あえて隔年で生産するという方法をとっています。

みかん園地を生産区と遊休区に分け、1年間ゆっくり休ませて新梢(発育枝)や新しい根が出るように手入れをして、たくさんの養分を溜め込んだ健康状態の良い樹にします。
そして翌生産年にはたくさんの実を成らせたうえに、強い水分ストレスをかけて美味しいみかんに仕上げていきます。

栽培技術の主流からは外れていますが、みかんの本来の特性を生かすことで、みかん本来の味が引き出されてきます。