2022-11-26
今年も残すところあと1ヶ月とちょっと、カラカラと乾いた風に動く落ち葉が冬の足音に聞こえる季節となりました。などと気取った書き方をしてみましたが実際は雨の日が多くて落ち葉はベチャベチャで腐れみかんに足を滑らせ気味な日々となっております。
残っていた「極早生みかん」も全部採り終え、間髪入れずに次の「ゆら早生みかん」の収穫に取り掛かっています。
「ゆら早生」は早生みかんでは最もメジャーな「宮川早生」から自然変異で出来た品種です。発見されてから40年近く(品種登録は1995年)経つので、さほど新しいという訳でもないのですが、近年最も注目されている品種と言われています。
11月まで樹上で完熟させてから収穫する「早生みかん」としてのほか、着色初期の糖度が他の極早生品種と比べて高くなる傾向にあり、10月初旬で食べられる状態ということで「極早生みかん」としての顔も持ち合わせています。「極早生」「早生」の両面を持ったちょっと変わった品種です。
10月の「青切り極早生みかん」か11月の「完熟早生みかん」かどちらを選択するかは生産者の判断となりますが、当園では完熟の極早生みかんがある中でわざわざ青切る必要がないので「早生みかん」として取り扱いをしています。
当初は「小玉になりがち」とか「樹が弱りやすい」などの栽培の難しさから、あまり普及することはないだろうと言われていたのですが、その食味の良さから市場の要望も強く、研究も進んだことで栽培指針も出来てきたため「ゆら早生みかん」は儲かるみかんとして勢力が一気に広がっている模様です。
一躍みかん界の寵児的な扱いとなっているところなんかは、葡萄の「シャインマスカット」や、今やごく一部の高級品を除いて普通の柑橘になってしまった「不知火」と同じようなブームに終わる危惧も感じないではないですが、とりあえず美味しいみかんが出回ることが柑橘の拡大に繋がるのなら良いことなのかなとも思います。
「ゆら早生みかん」につきましては、「極早生みかん」のように収穫をしながら発送という形ではなく、販売できる箱数を把握する必要がある為、一旦すべて収穫してからの販売となります。
つまり収穫量が非常に少ないということであります。
少ない上に小玉ばっかりです。
ほぼほぼ2Sサイズです。
大玉だった「極早生みかん」より3回りくらい小さいです。
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箱サイズと購入個数制限をかけざるを得ない状況です。
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詳しい詳細は近日中にお知らせいたしますので、よろしければどうぞお願いいたします。