2020-04-24
散々な結果に終わった「不知火」の整理をしているうちに、みかんの花がそろそろ開花の時を迎えようとしています。
気の早い樹はもう半分くらい開いていて、そこだけ甘い香りが漂っています。あと一週間ほどで町全体がこの香りに包まれます。
ミツバチも飛び始めています。カマキリの卵ももうすぐ孵化を迎えます。てんとう虫が餌になるアブラムシを探しに葉をつたい、止めてほしいのにムカデが家の中に入りたがります。
人間界の騒動なんてお構いなしに自然は動いているのだなあと思わずにいられないのだけれど、おそらく彼らも自然や時に人の手によって翻弄されながら生きているのだ。
生き延びることだけに注意を払って生きているのだ。
戦争を生き抜いてきた人が「今のほうが怖い」と言っていました。今まで人が作ってきた社会が麻痺を起こしている中で、「生きる」が浮き上がってきているように思う。