2014.6.2
終わらないのかと思っていた作業が終わったときの喜び~♪
すぐにまた絶望的にめんどくさい次の作業が始まるのですが、とりあえずちっちゃいガッツポーズで自分の労をねぎらいます。
そんなことをしてるうちに満開から3週間で花びらや雄しべが落ちて、小豆ほどの大きさの実に形づいてきました。
ただいま一次生理落果の最中です。
無数とも思えるほどの花をつけていたのですが、これのすべてが実になるわけではなくて、その多くは自然と落果してしまいます。
開花から実を成長させるには多くのエネルギーが必要になり、樹自身がその後の面倒を見切れないと判断した分を自ら落としてしまいます。
それでもまだかなりの数が着果しているので、今度は人の手でもっと減らしていく必要があるのですが、それはもう少ししてからです。
今は、先日から続いているマルチの準備です。石などでマルチシートが破れることがないように整地したあとは,潅水設備の点検をやっていきます。
ドリップ式ハンドメイド潅水設備。
マルチ栽培というのは、圃場の地面にシートを敷き詰めて雨水が入らないようにすることで、みかんの樹にストレスを与えて糖度を上げようとする栽培方法です。
そうはいっても水分ストレスが強すぎると樹は枯れてしまいますので、適量の潅水が出来るように株元に潅水パイプを設置して、その上にシートを敷き詰めていきます。
この黒いパイプを一列につき2本通してあります。
このパイプには等間隔で水の出る孔が付いていて、ポタポタとごく少量の水が出るようになっています。
この方式だと水はすべて土中に浸み込むことになり、余分な水が地表を流れていったり、蒸発してしまうのを最小限に抑えられるので、ごく少量で大きな潅水効果を上げられます。
ドリップ式潅水装置といい、水の貴重な砂漠地帯で農産物を栽培するのに開発されたものらしいです。
パイプの所から出ている水滴が見えますでしょうか。
写りが悪くて申し訳ありませんが、これを見た農業関係者さんの頭の上にはたぶん
?
のマークが浮かんでいると思います。
はい、 ネジがささっています。
手作りかよっ! って答えた方、正解です。
パイプに小さい穴を開けてネジをねじ込んだだけの代物です。でもポタポタと水が出てきます。
なぜ既製品ではないのかというと、うちの父が、日本で販売される以前に「ドリップ式潅水装置」と言う名前だけで、想像で作ったらしいです。
あんまり褒めたりしないでください。得意になって調子に乗りますから。
実際は、抜ける、折れる、詰まる、の三重苦です。
シートを敷く前に一個一個点検が必要です。
10aあたり2000個付いています。
音をあげないように自分を叱咤する必要があります。