2024-06-25
この地方でも昨年より3週間ほど遅れて梅雨に入った模様です。ここのところ定期的に雨が降っていたのでさほど遅いという気もしないのですが、昨年は5月末にはすでに梅雨に入っていたはずなので、そういえば今の時分はどっぷりと梅雨に入り浸ってたんだなぁと思い起こしております。
雨の日が続きだすと防除のタイミングが難しくなるので、ちょっと早いかもと思いつつ今年5回目の薬剤散布を行いました。
この散布時期というのは、JAの出している防除指針によっておおよその時期が示されていますが、「◯日にこの薬剤をやりなさい!」と決められているわけではなく、「◯月の上旬にこれ、次は下旬頃にあれとそれをやればいいと思います。XX虫が多発している園地ではこれに変えてあれを使って下さいね。」みたいな感じですね。
生産者はこの防除指針を元にして、自分の園地で発生しているもしくは発生するであろうと予想される病害に合わせてそれぞれ散布時期や使用薬剤を自分で決めて防除します。中には必要のない防除は行わないこともあるので、人によって防除回数も違ったりします。
つまり一部巷で言われているような「JAによって薬漬けの農産物を作らされている」なんていうのは全然当てはまらなくて、ついでに言うと当園は基本親父の代から世話になってる肥料屋さんで買っています。
なにせ目に見えないほどの小さな虫やカビ菌なんてものが相手です。JAや柑橘試験場や農薬メーカーが研究して出来たものを信用しているからこそ、ちゃんとしたみかんがお客さんの所に届けられているのだと思っています。
で、この5回目の防除が多いのか少ないのか分からないけれど、病虫害の被害を受けやすい開花から梅雨明けまでは防除指針に沿って集中して防除を行います。そして梅雨が明けた後は害虫の発生や雨の量などを見ながら対処していきます。
前回の防除では散布中に雨が降ってくる事態となりまして、作った薬液はその日に使い切らないと効果が薄れるし、後日再散布というのは許されていないので、とりあえず空に向かって「あほんだらぁ~!!」とか天気予報に恨み言を言いながら薬液がなくなるまで作業を続けたわけですが、当然葉に付いた薬液は雨で流れておりますよね。
そんな時は仕方がないので「まあ大丈夫っしょ‥」くらいの心持ちに収めておいたのですが、やはり気になるので今回は少し早めの防除となりました。
で、今回も散布終了数時間後に雨が降り出した(天気予報…)のですが、すでに薬液が葉に付いた状態で乾いたと思われ、「まあ上手く行ったと思う」と「もう知らんわ!」が半分づつくらいの自己評価です。
答え合わせは数カ月後です。