栄養補給

栄養補給

2025-02-01

暖かい日が続いておりましたがさすがにそこは冬、ちゃんと寒くなってまいりました。朝夕の冷えが腰にくるのでしっかりと準備運動をしてから作業に入ります。すっかりお年寄りでございます。

昨年から生産効率の悪い品種の伐採や、作業スペースを確保する通路の拡張を進めてきたおかげで、例年になく仕事が捗っています。

スムーズに進むと気分が良いですな。

余裕ができるとなにか新しいことでも始めてやろうかと思ったりするわけですが、まあ、思いつかないのでなにも始まりはしませんのですけどね。

そんなことで伐採した区画に新しい苗を植える準備をするかたわら、暖かい日を選んで葉面散布したり、土への栄養補給をしたりしております。

樹木を粉砕したものに牛糞を混ぜ込んで発酵させた牛糞バーク堆肥です。土の保水力を高めて細菌バランスを整える効果が期待されています。

これをコンテナに入れて一輪車で運びながら各樹に配っていきます。堆肥配りおじさんです。10aあたり1tほどの投入量なのでやらないよりはマシであろうという程度の少なさですが、堆肥の下に根っこが上がってきているのでそれで良しとしています。

堆肥配り終わりおじさんのあとはおせっかい撒き散らしおじさんと化します。

美味し国三重の鳥羽産カキの貝殻粉末です。こちらは土のカルシウムを補給するために畑全面に撒き散らしていきます。

写真を撮り忘れて以前の画像を使用していますのでバケツの形状が違います。
これを10aあたり20kg袋を2つ分。こちらも推奨投入量の1/3ほどの少なさ。何事にもしみったれた当人の性格が強く反映されております。

粉状なので全身が真っ白になります。覆面必須です。風が少し強い日だったので撒いたのが全部風に乗って流されていきます。蒸気機関車みたいです。やったのかやってないのか分からない状態ですが実際にやったのだからやったのです。ということにしておきます。

みかんの樹の主食である窒素、リン酸、カリウムが含まれる肥料はもう少しあとからにして、この堆肥や石灰などはそれまでに土を整えておくという意味合いで行われます。

春になって気温が上がって土の温度も上がってくると、芽が動き少し遅れて根も動き出しますので、その頃に必要な栄養分が過不足なく土に入っているということがとても大事なのですね。
その過不足の度合いは測定機による土壌診断と、樹の状態を見た感覚を使って判断します。

経験が少ない頃は、土壌診断を受けて「過」を減らして「不足」を足したら結果散々なんてこともあり、また、葉色だけを見て足りなさそうな養分を多めに散布したら葉っぱが全部落ちたりなんてこともありで、目に見えないことを推し量るのはなかなか難しいのですね。

経験をひたすら積み重ねてあと50年もすれば、樹と通じ会える立派な農民になれるような気はしますがどうなんでしょうか。

この一連の作業が終わったらいよいよ剪定に入っていきます。最も時間が掛かって頭も使う作業なので正直苦手なのだけど、手を抜くと結果がてきめんに現れるのでしっかりやらないとなぁ。でもあんまり体動かさないから寒いんだよなぁ。

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