2025-05-16
今回の「はるか」と「レモネード」の販売をもちまして、2024年10月から続いてきました北東農園の柑橘シーズンが終了しました。
ご購入を望まれながらもお買い求めいただけなかったお客様へのお詫びとともに、お買い上げいただいた皆様、関わってくださったすべてのお客様に感謝いたします。
本当にありがとうございました。
シーズン全体を通してみれば、夏場の高温や干ばつからの長引く残暑と、天気に振り回された年ではありますが、毎年同じようなことを言って毎年振り回されているので今年だけが異常ではなく毎年異常気象でもはや通常気象。
そんななか大きな台風の直撃は少なく、井戸が枯れるほどの渇水にも遭わず、果実が凍るほどの低温に見舞われることもなく、カメムシもあまり飛んで来なかったことが救いであったことは記憶に残しておきたいと思います。
天候により味が大きく変わってしまう柑橘においては、毎年安定して美味いものを作るのはなかなか難しいことではあるのだけれど、味だけに頼る小さな農園が生き延びるためには、お客さんからの「今年も美味かった。」の声だけが命綱と考えていて、その「今年も」の所になんとか着地することはできたかなと思います。楽勝を装っていますがだいたいいつも顔面着地ですけどね。
答えは今シーズン買っていただいたお客さんが次のシーズンでまた買っていただけて初めて出ます。
お会いしたことも話したこともない方々がほとんどですが、注文欄に見覚えのあるお名前があれば昨年のみかん作りが上手くいったのだと確信します。作るのに一年、売ってその答えが出るのにまた一年、気の長い仕事ですが常に緊張感を持って取り組む事ができる良い仕事です。
食味以外のことについては、品種によっては生産量が少なく注文に応じられないという状況は今年も相変わらず。決して大人気という訳ではなく収穫量があまりに少ないためなので、とにかく樹の植え替えを急ぎつつ、あと5年待って下さい!と泣きつきながらも掴んだ袖は離さない覚悟は十分です。
ご不満はあろうかと思いますが、なにとぞ生暖かい目でお付き合いいただけると有り難く存じます。
みかんの花も咲き終わり、次のシーズンに向けた取り組みはすでに中間地点まで来ています。どんな仕上がりになるのか今のところはまだ全然分かりませんが、無い頭を振り絞り手足をバタつかせながら着地点に向けて進んでいるところでございます。
10月になる頃「そういえばあのみかん・・・」と思い出していただけることを切に願いつつ。