2025-12-23
収穫の終わったみかんの手当てが終わりました。
シートを回収して肥料を撒いてついでに葉面散布もやったタイミングで雨の日が増えております。
ヘンな暖かさも相まって、生り疲れた樹にとっては水が吸えて肥料も効いてと有り難い状況ではある。
あるのだけど、「不知火」を始めとした来春収穫予定の中晩柑(みかん以外の柑橘の総称で「ちゅうばんかん」と読みます)に袋掛けができないでおります。
樹が乾かないうちに次の雨に来られる。朝から夕方までヒヨドリがけたたましく鳴き叫びながら飛び回っている。なんとももどかしい。
年内に袋掛けを終わらせて正月は呆けて過ごしたいという願いは雨が降るごとに遠のいて行くのでありました。
現在の生育状況
10月からこっちは温州みかんの収穫に追われてほぼ放ったらかしだった中晩柑ですが、少しづつ成熟が進んでおりますので、現在の状況をお知らせいたします。
「不知火」-しらぬい-
収穫期:3-4月
春柑橘の王として君臨する「不知火」ですが、こまめな手入れが必要な上に天候の影響も受けやすくて、なかなかデリケートな面倒くさいやつです。
なぜか今のところ過去一の着果量(なんで?)過去一大きな平均サイズ(なんで?)過去一良好な果皮の状態(なんで?)と、ほぼなんでか分からんまま過去一の状況となっております。
しかし浮かれてはいけません、この「不知火」はここからが本番です。
雨が降るとその特徴的な凸に水が溜まって腐敗を誘発します。
風が吹けばゴッツい見た目の割に柔らかい果皮が枝と擦れて腐敗を誘発します。
そしてヒヨドリの大好物。。
ということで雨や擦れや鳥害予防するために専用の果実袋を被せていくわけですが、これが地味に面倒くさい。。
この果実袋、パラフィン紙を含めた三重構造となっていて、折り曲げて止めるための細い針金も内包しています。
1枚10円以上するのですが、繰り返して使えるのでコスパはそんなに悪くなさそうです。
昨年から導入したわけですが、腐敗鳥害共に劇的な効果が上がりましたね。化繊生地は嫌いだったはずなのにヒートテック着たら手放せなくなったみたいなね。それまで何をやってたんだと。何をやってたかと言うとこんな事やってたわけで。
新聞紙じゃ千切れ飛ぶでしょとか、サンテじゃ雨防げないでしょとか、今考えれば簡単に分かりそうなもんなんだけど、ひたすら1枚10円のコストを削るために無駄足を踏んできたわけですね。
段階踏まないと理解できないところが北東の北東たる所以でございまして、一周近く遅れて先頭走ってるみたいな気に現在なっているわけでございます。
これである程度の腐敗や食害を防ぐことができるのだけど、最重要課題の「いつまで経っても酸味抜けない問題」が残っている。
試しに1個食べてみたら酸っぱ過ぎて寒気しました。。
酸味が抜けるまで樹で生らせておいてから収穫するという、いわゆる「樹上完熟」方式を採用しているのですが、これも4月まで生らせておくと気温などの絡みもあって、腐敗からの落果が激増するというのを昨年経験しているので、できるだけ早く酸味を抜く必要があります。できたら3月の中旬頃には収穫したい。
しかし解決策が未だ見つからず。
保水とか液肥の散布とか、寒い冬にやって果たして効くんだろうかとか思うわけですが、とりあえずそれくらいしか思いつかないので粛々とやっていかねばな…
とか考えながらこの作業をやっている間は移動が少なく力も使わないので、日々じわじわと体重が増えていくのを感じます。
正月前なのに。。。