2026-01-22
「不知火」「ブラッドオレンジ」「はるか」と、なんやかんや合わせて1ヶ月ほどかかった袋掛け作業もやっと終わりました。このあと樹の上で養生させてから美味しくなってきたタイミングでの収穫を待ちます。それまでは特段やることはなく、痛むな落ちるなと祈るだけの日々が続きます。
面倒な仕事が終わったことで肩こりからの解放とともに、ヒヨドリは勝手に鳴いておれ!わはは!!という清々しい気持ちに満ち満ちているわけですが、肩の荷は下ろしたと思ったらすぐに次の荷がのしかかって来るのでありますね。
堆肥配りおじさん
農業界隈では「土作りが大事!」などとよく言われます。土を作る?土なんて作れるのか?土作るくらいなら他のもっとエエもん作りたいんやけど!って思うわけですね。
まあ、実際に土を作るわけではなくて、作物がより健全に育つためには根っこが伸びやすく養分が吸収しやすい土の環境が必要ということで、この環境を整えることが土を作るということになります。
土から出来る作物を作るために土を作るということですね。
「ね。」って言われましてもね…
土壌の組織は固体・気体・液体の三相に分けられ、それが等分であることが作物にとって良いとされています。(正確に言うと4:3:3とか5:2.5:2.5とか作物によって違いがあります)
固体の中に有機物(微生物のエサ)や無機物(ミネラル)が含まれていて、固体の隙間には水や空気がある状態で、根はこの中から養分や水分や酸素を取り込んで成長していきます。
このバランスが取れた状態を団粒構造と言いフカフカの土と表現されています。このバランスが崩れるとカチカチやベチャベチャと言われる土になります。カチカチやベチャベチャをフカフカにすることを土壌改良と言い、この作業に勤しむことが農家にとって尊い行いとされています。(ここで資料を閉じます)
野菜の場合なんかは収穫が終わったあと、土を掘り起こして悪い病原菌などを消毒して必要な養分を入れてかき混ぜ、次の作物の種や苗を植えていくといった作業になるわけですが、柑橘などは一度植えれば数十年そのままなので、土をかき混ぜるなんてことはあまりしません。野菜ほどデリケートな作物でもないので、土が多少カチカチでも大丈夫なのですね。
でも美味しいみかんを作るためには土の中に微生物がたくさんいてその微生物が食べる有機物があって樹や果実に必要な養分がバランス良く含まれているという状態が良いのだろうなというイメージです。目に見えないですがたぶんそんな感じだと思います。
ということで尊いかどうかは分かりませんが、そのベースとなる堆肥(有機物)を投入してまいります。
大内山牛乳の元になる牛を育てている牧場から2tトラックに乗った堆肥が細っそい道を防風樹の枝ガリガリ言わせながら運ばれて来ました。
湯気も上がらず匂いもほとんどないので、十分発酵が進んでいると勝手に判断して喜びます。
これをコンテナに移し替えて、株元に2つかみくらいづつ配っていきます。20年物の一輪車の一個しかないタイヤががキーキーと耳障りな音を立てていますがぐいぐいと進んで行きます。
土壌改良というにはあまりにも少ないような気はしますが、土の上に置いた堆肥が半年~1年で消えてなくなるということは微生物が食べているということだろうし、この下になんとなく根っこが集まっているみたいだし、おまけに正月で増えた体重も元に戻るので、おそらく尊い作業なのだろうなとは思っています。