2015年7月20日(月)
長い長い梅雨は、残り水をぶちまけるような台風で締めくくられました。
こちらでは雨の被害はほとんど無くひとまずホッとしておりますが、風によるスレ果の発現は時間が経ってからでないと目に見えてこないため、しばらくは様子見となります。
でもよく考えてみると7月20日前後の梅雨明けは例年並みなんだよね。晴れ間があまりに少なく、どんよりとした気分が長く続いたせいなんだろうな。日照が少ないことがこの先、味にどんな影響を与えるのか予測がつかないのだけれど、たぶん大丈夫な気がします。希望的観測ですけど。
心配なのは玉太りが良すぎて、このままいくとサイズが大きくなりそうです。とりあえず現時点で樹自体にストレスが全然かかっていない状態なので、果実肥大が進み過ぎないように注意する必要があります。
通常でも摘果はあまりおこなわないのですが、すでに虫にかじられていたりキズが目立っていて売り物にならないようなものでも取らずに残しておきます。少しでも多くの着果負荷(ストレス)をかけて、サイズ抑制と糖度上昇に繋げていくのです。
さらに潅水のタイミングも例年よりさらに遅らせてみようと思います。強い水分ストレスも加算されることでおそらく「菊みかん」必至ですが、販売店さんにはすでに伝えているので躊躇無しです。
これから夏から秋にかけてはみかんの味を決める重要な時期です。みかんの樹と葉と果実を見てすべてを判断していきます。みかんからの通信を聞き間違えないようにひたすら凝視して耳を澄ませます。
はた目から見てるとたぶん怖い人です。