2024-09-07
昼間はまだ暑いながらも朝晩はずいぶんと過ごしやすくなってきました。
先日のダラダラと西日本を迷走した台風はこちらに来る前に弱体化して、結局ダラダラと長雨をもたらしただけで済んでくれました。
台風に関しては風がほぼ吹かなかったのでみかんに傷付かなかったことにホッとする反面、日焼け予防に散布したカルシウム剤(ホワイトコート)が雨が当たった上半分しか落ちなかった。
散布したのが約一ヶ月前、雨が降れば落ちてきれいになると思いきや、ずっと雨が降らずにまるっと残ったままだったのですね。
気温と日差しが緩んでくるこの時期はもう必要がないので、できれば早く落ちて欲しいなと思いつつ、不謹慎ながらちょうど日焼け止めが落ちるくらいの横殴りの雨をちょっとだけ期待していたわけですが、このままだと拭き取りの手間がかかってしまうなぁ、めんどくさいなぁ、というところです。
あと、日照り続きのあとに大雨が降ると水分を吸って急激に果肉が成長するのですね。で、割れるわけです。みかん類は果肉と果皮の生長タイミングにちょっとズレがあって、こうして割れたり、逆に果皮だけが生長して膨れたみかんが出来たりします。
このまま放っておくと腐敗汁が出てエイリアンのヨダレのように下の果実を溶かしてしまうので取り除く必要があります。
あと、大きくなった実の重さとちょっとした風でたわわに成っている枝がポッキリ折れたりします。
この割り箸ほどの太さの枝に10個くらい成っていたので、まあ、折れて当たり前ですけどね。
美味しそうなみかんになりそうだったので折れないように誘引紐で支えていたつもりだったのですがやっぱりダメでしたね。欲かいたらアカンよねって話ですが、10個を5個くらいに摘果すると枝は折れなかったかも知れませんが、肥大し過ぎて大玉になって元も子もなくなる可能性もあるわけで。。
で、結局枝が折れてしまって全廃棄です。
みかん作るの難しいです。
蝉の声は鳴り止んで、赤とんぼは少しづつ赤くなり、鈴虫が五月蝿い季節に入ると「極早生みかん」が成熟の時期を迎えます。当園ではこれから1ヶ月ほどをかけてみかんの濃い緑の色が徐々に薄くなり、黄色そしてオレンジ色に染まってきます。
仕上げの管理作業がいよいよ佳境に入ってきました。今のところはまだ仕上がりの味を断定することは出来ませんが、いちおう例年と同じ状態で推移しています。
摘果や枝吊りや草刈りをしつつ、みかんを運ぶ30年生の運搬車やサイズ選別に使う50年生の選果機の整備をしながら、これから期待と不安が交錯する1ヶ月を過ごします。
9月に入ると長雨や台風の心配も増える(でもホワイトコートがちょうど落ちるくらいの横殴りの雨はちょっと欲しいかなぁ)ので不安の方が大きかったりもしますが、このあたりはどうすることも出来ない天気の話なので期待の方に気持ちを寄せておきたい。
その意味でも農繁期になるまでに休みも取って気分を上げておきたいなと思いつつ、こないだのサッカーの試合観戦は東京まで出向きながら4-0の完全敗北を食らってしまったので…どうしようかなぁ。。