現在の生育状況「ブラッドオレンジ-モロ-」

現在の生育状況「ブラッドオレンジ-モロ-」

2025-12-26

世間ではクリスマスも無事に過ぎ、年の瀬の慌ただしさが日に日に増していると思いますが、畑の中ではそんな喧騒も聞こえてこず、収穫が進むにつれ彩りが失われ、春の収穫を待つ中晩柑(ちゅうばんかん)たちも袋で隠されていき、日に日に寂しさが増しています。

とか言いながら袋掛けが間に合っていないところにヒヨドリたちが群がっているし、雨が多くて作業が出来ないし、年跨ぎ必至の作業を2つ3つ抱えているしで、寂しさも風情の欠片もなくいつも通りの狂乱定期の年末となっております。

というわけで先日の「不知火」に続いて現在の生育状況をお知らせします。
ちなみに現在樹に生っているのは「不知火」「ブラッドオレンジ-モロ-」「はるか」「レモネード」の4品種となっています。

「ブラッドオレンジ」モロ

収穫期:3月中下旬

赤みはまだ薄っすら

イタリアはシチリア島原産の赤いオレンジです。
「モロ」は数あるブラッドオレンジの中でも最も赤みが強く出る品種で、強い香りと野苺を思わせる独特の酸味を持っています。

暑さや干ばつに強いということで地球温暖化(死語w)に対応するために導入されたブラッドオレンジですが、ここ2年ほどの夏場の異常高温と異常干ばつに耐えきれず、さすがに樹勢(樹の元気さ)が弱ってきました。

昨年シーズンは高温からの水不足で多数の落葉があって、着色遅れや低調な食味といった状況を招いてしまい、食味レベルとしては前年より1ランク下げの「レベル3」となってしまいました。

というわけで「こんなに手のかかる子やったっけ?」とか言いながら、夏場の潅水を増やしたり施肥の分配率を変えてみたりあれこれ対策を取ったところ、サイズ肥大良好で着果数標準より少し多め、香り強め、着色は果皮果肉ともに標準といったところです。

果肉の着色も始まっています。

なんかいい感じです。

調子の良い時に戻った感じです。

今のところはw

これから収穫まで約3ヶ月とちょっと。

「食味レベル4」への復帰に向けて仕上げていきます!

仕上げていきます!とは言っても取り立ててやることはもうなくて、鳥よけのサンテ被せて様子を見るだけなんですけどね。

しかしヒヨドリが五月の蝿くらい五月蝿い。。

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