台風による

台風による

2023-08-20

せっかくのお盆休みを台無しにして台風7号が通り過ぎていきました。
幸い大きな被害はなかったものの、久しぶりの直撃だったこともあり、片付けを忘れていたコンテナが飛散したり機械の雨除けシートが行方不明になったりと対策の甘さを突かれるような形でそこかしこに小さな被害を出てしまいました。

片付けめんどくせーー!!

というわけで今回の被害状況をお知らせしておきます。

まずは風に煽られてマルチシートがボロボロです。
雨を土に染み込ませないためのシートなので、こうなると敷いた意味が全くありません。
今回は8月中旬ということでおそらく味に影響は出ないかと思われますが、次の雨までに直しておく必要があります。
まあ紙のような素材だから風には当然弱いわけで、もっとちゃんと押さえておけば良かったなぁ、またゴミが増えたなぁ、面倒くさいなぁ、とか考えながらの張り直し作業は精神的にしんどいです。

風と言えば当園地は普段から風の強い丘陵地にあるため、倒木が最も心配されるところです。特に根域が浅い「不知火」は10本ほどが根こそぎ倒されていました。

倒れたり傾いだりした樹は露出した根の状況を見て立て直すか見放すかの判断をします。復活しそうな樹は起こしてつっかえ棒やロープで固定して様子を見るのですが、果実が付いたままだと回復の妨げになるのですべて落とします。
それでもやはり枯れてしまったり回復に数年かかる場合もあるので、見放した方が後々楽という判断をした樹は、引き抜くか地際で切り離して処理をしてしまいます。

こちらは温州みかんです。カミキリムシの幼虫に食い荒らされていたのと着果の重みで株元からポッキリと折れました。回復の余地がないため廃棄処分です。
こうして少しづつ園地が歯抜け状態になっていきます。

倒れなくても多くの実がちぎれ飛んでおります。

ちぎれなくても枝と擦れて傷がついたり、多くの水分を吸収したせいで果肉だけ肥大して割れるなど。
このまま放置しておくと垂れた果汁が下の果実に付着して腐敗が広がるので速やかに除去する必要があります。
収穫量が減る上にこの作業だけで1週間以上の時間ロスです。全くもって台風いらんです。

まあいらんとか嫌いやわぁとか言っててもどうしようもないので、とりあえずケガがなかったのと家と倉庫が無事だったことをありがたく思いつつ、粛々と原状復帰に努めるのであります。

仕事以外の生活面においての影響といえば、元々雨の多い地域なので雨に関しては余程のことがない限り心配はしていないのですが、丘陵地のてっぺんに家が建っているため風が怖い。もうね、未舗装道路をスポーツカーで走るくらいの振動が一晩中続いたらさすがに寝られません。

そんな中のんきに海の様子を見に行ったり。(高台の安全なところで撮影しています。)

うちの近所だけ停電が長引くなか仏壇からロウソクを拝借して酒を飲むなどしながら、身が無事ならそれで良いのだと、明日の心配は明日すれば良いのだと、ぼんやりと考えるのでした。