進化の過程。

進化の過程。

2025-01-07

年末年始はしっかりと休みをいただき、4日より仕事を始めました。
張り切って始めたわりにはすぐにペースが落ちております。新年に立てた抱負や目標のことなどは忘れているのであります。お腹周りの膨らみを除いてすっかり平常運転であります。

いつもならお正月休みを挟んだ年末年始は、ゆっくりとしたペースでありながらもバタバタと忙しく作業に追われるのですが、今年は「尾﨑中生みかん」が果皮障害によりほぼ収穫できなかったことや、同時期に収穫を迎える他に少量品種を伐採整理していたことで、かなり時間に余裕を持つことができました。

おかげで冬期防除と袋掛けが12月中にほぼ終わるという快挙を達成するに至り、いつもより心穏やかに新年を迎えることができました。

ヒヨドリが大好きな「不知火」を隠しただけで畑がこんなにも静かになるとは思わなんだです。

袋掛け。

春に収穫される中晩柑(ちゅうばんかん)類は、寒さや鳥からの被害を防ぐために果実1つ1つに袋をかけて冬を越します。
当園では「不知火」「ブラッドオレンジ」「はるか」の3品種が該当するのですが、温暖な地区ということもあり寒さに関してはさほど気にすることはないので、主に鳥害予防のために行います。

特に1個単価の高い「不知火」はできるだけ早く袋掛けしたいわけですが、みかんの収穫に追われていつも年明けになってから。
その頃には他の園地ではすでに袋掛けが終わっていて、うちの畑がヒヨドリの集中攻撃を受けることになります。

きったない声でけたたましく鳴き叫びながら次から次へと食い散らかしていくのをただ見ているしかなかったのですね。

食い散らかしやがられた跡
袋をかけた時点で一応被害と騒音は減るわけですが、過去には新聞紙で包んでいた時代もあり
雨風にさらされれば当然こうなるわけで
2021年からは「サンテ」と呼ばれるストッキングを履かせてみたり

ただこれも完熟まで樹でならせておくには役不足だということで

果実袋

柑橘園でごく一般的に使用されている果実袋です。ここにたどり着くまで20年かかりましたが大進歩ですw

なんでこんなことに20年も費やしたのだ?と思いながら、まあ、それが北東やから仕方ないよなとか考えながら3日ほどで作業終了です。

この果実袋は防水加工された紙が三重になっていて、わりあいしっかりとした素材で出来ています。開口部に細い針金が仕込まれています。

袋を被せて開口部を織り込み針金の部分で止めていくのですが、youtubeで調べたりSNSで教えてもらったりしながらあれこれと試すも、結局止め方の正解が分からず。小指の位置はこれで良いのか?

どうやら止め方は人それぞれらしく、外れなければそれでOK!ということらしいです。

振り向けば

う~む。。

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