早生から早生へ。

早生から早生へ。

2025-12-04

「ゆら早生みかん」の販売が終了しました。お買い上げいただいた皆様ありがとうございました。

今年は収穫量が増えたため、販売開始5分で売り切れるという昨年の大混乱はなんとか免れたわけですが、さて来年のことを考えると冬が始まったばかりだし風邪も引いていないのに寒気が止まりませんです。

おそらく来年の「ゆら早生」は、収穫量が半分くらいになることがほぼ確定しております。

一年先のことがなんで分かるねん?と思われるかもしれませんが分かるのです。天気の先読みができるとかみかんの気持ちが分かるとかいう話ではなく、実が生る樹の本数が半分になるからなのですね。

当園は知っている方なら知っている、知らない方には何じゃそれ!な「隔年結実法」という手法でみかんを栽培しております。

これは1年毎に豊作と不作を繰り返す「隔年結果」という柑橘の特性を使った栽培方法で、通常行われている「連年結実」とは違う方法でみかんを栽培しています。

本来毎年同じだけ生らせるというところにみかん生産者の心意気や技術力や矜持があるわけですが、そんなものははなから持ち合わせてはおらない(ヘンな日本語)北東は、いとも容易く「休みたい言うてんのやから休ましたったらええやん!」ということで隔年結実という方法に逃げたわけです。

具体的には園地を「生らせる区画」と「休ませる区画」に分けて、休ませる年にはしっかり休ませて生らせる年にはたくさん生らせるという、いわゆる温泉旅館で男湯と女湯を入れ替える的な管理をするわけですが、当然、連年同じ収穫量を確保するには両区画とも同じ植栽本数(栽培面積)が必要になります。

つまり毎年100本生らせるためには200本植えなきゃいけないわけで、「ゆら早生」に関しては今年初生りがあったので100本生りましたが来年の分が確保できていないということですね…来年50本分しかない…

隔年結実法最大の弱点ですな。

ちゃんと計画を立ててできるだけ短期間に連年同じだけの収量を上げられるように予定を組んでいたとしても思い通りに行かないのが事業計画というもので。

昨年植える予定で苗木屋さんに注文していた「ゆら早生」が、天候不良で生育が悪く「ごめん、今回の注文キャンセルでお願い!」とか言われて、慌てた北東、「じ、じゃあ、代わりに田口早生をくださいっ!」とか口走っちゃって、「ゆら早生」を植える所に「田口早生」植えちゃったりなんかして、もう飛び地。

後の管理が大変。。

というわけで「ゆら早生」の増産が遅れることとなりましたが、代わりに「田口早生」の増産体制が少し早まります。とは言ってもどちらも数年後の話なのですけどね。

つまり何が言いたいのかというと、

「来年のゆら早生は収穫量が少ないです。」と「今年の田口早生は少ないです。」

ということになります。

来年の言い訳と明日の言い訳をまぁクドクドと。。

鬼の失笑を買いそうな来年の「ゆら早生」はひとまず置いといても、さてどうする「田口早生」です。

「ゆら早生」の収穫が終わった翌日から「田口早生」の収穫に入ったわけですが、1日で採り終わるという収穫量しかない。。

しかも総収穫量数百キロの内、販売基準を満たすものが半分あるかないかというところです。

とりあえず大まかに評価してから販売数を決めたいと思いますが、おそらく2.7kgの小箱のみで個数制限も掛けることになるかと思います。

数日中にお知らせできると思いますので、こんな感じですがもしよかったら買ってください。m(_ _)m

上部へスクロール