2017年10月2日(月)
あっという間に9月が終わりまして、10月ともなるとみかん業界は本格的に動き出します。
三重県南部の東紀州地域は、みかんの産地としては小規模ですが、極早生みかんについては、沖縄県を除いて最も収穫が早い地域のひとつと言われていて、そのためみかん全体の約50%が極早生品種となっています。
色づきの早いものから順に収穫されたみかんはJAや市場に持ち込まれ、そこから各消費地に運ばれていきます。
この地方の極早生みかんは味が良いという評価を得ていて、関東地方の市場でも評判が良いらしいです。
特に今年は夏場に雨が少なかったおかげで、上々の味になっていると思います。
で、
北東農園の現在の状況。
北東農園のモットーとして
「収穫はちゃんと赤くなってから。」
というのがあって、まだ始まっておりません。
色づきが例年より少し遅れていて、収穫まで10日以上掛かりそうな感じです。先週に比べて全体的に黄色くはなってきていますが、まだ薄く緑色が残っている状態です。
肝心の味の方は、糖度的には昨年より上がっていて酸味もまだ強めに残っているので、このまま完全着色の頃にはちょうど良い感じになるのではないかと思います。
最終的な食味レベルは完熟した時点で判断することになりますが、今のところ数年ぶりの当たり年となりそうです。
他の品種の状況。
早生みかん(田口)
11月下旬に収穫予定の早生みかん。
濃緑色が少し薄くなりつつある程度です。あと2ヶ月の熟成期間があるので、その分極早生種より糖度は上がります。
ブラッドオレンジ(モロ)収穫時期3月:直径約5-6cm
日光の加減で明るい色に写っていますが、濃緑色で未だ生育真っ只中です。ただ、肥大スピードはピークを過ぎた模様。いまだブラッド感まったく見られず。
不知火収穫時期4月:直径約7-9cm
果実の肥大期はそろそろ終盤。雨による急激な肥大で果実が割れる心配が少なくなる反面、これからは自らの重みで枝が折れる事案が多数発生予定。しかしみかんの収穫に忙しく手当する暇なし。