現在の生育状況「はるか」「レモネード」

現在の生育状況「はるか」「レモネード」

2025-12-26

先日に引き続き春柑橘の生育状況をお知らせいたします。

今回は柑橘シーズンの最終盤に収穫を予定しています「はるか」と「レモネード」の黄色いシリーズです。
どちらもあまり聞き慣れない名前ですが、個性のある味と香りで一部の方々から強い支持を受けている品種となっています。

はるか

収穫時期:4月中下旬

まだ少し青みが残っていますね。

枝に鋭いトゲが無数にあるちょっと扱いづらい品種です。強い風が吹いたりすると果皮を傷付けてしまい、そこから病害が出たり果皮障害を起こしたりするので、秀品率があまり高くない、つまりあまり儲からない、でも美味しいから作る、みたいな品種ですw

今のところ着果数、サイズともに例年並みで、味に関してもいつも通りとなっています。

いつも通りの味というのは、12月下旬では甘くも酸っぱくもないほぼ無味という意味で、この品種に関しては春先からぐいぐい味が乗ってくるタイプなので今のところは全然分からないということです。

今年に限って言えば台風の直撃もなく強い風もあまり吹いていない印象なので、ひょっとすると良い物ができるかもという期待を抱いておりますがどうでしょうか。

このあとサンテ(鳥よけのストッキング)を掛けて春を待つのみですが、サンテ掛けの最中にもトゲで傷つく恐れがあるし、手も傷だらけになるので本当は触りたくないのだけれど仕方がない。

レモネード

収穫時期:4月下旬頃

レモネード味のレモン

レモンの一種ではありますがそのまま食べられるレモンです。酸っぱさをガマンせず普通に食べられます。
レモンだと思って食べると「おっ!?」ってなりますが、なんの情報もなく食べると「は?」ってなる不思議な食べ物です。

甘さとかよりは気持ち良さを味わう柑橘なので大推薦はいたしませんが、こちらも一部の方から強いご要望のある品種となっています。

今年の作柄は着果数少し多めでサイズ肥大も良好、さらに初生りも加わって少し余裕のある販売ができそうです。
あと、懸案だった外観の悪さも、防除回数を増やしたりタイミングを変えたりしたおかげで、徐々に改善してきました。箱詰めの時の申し訳なさが少し減りそうで嬉しいです。

お味の方はと言えばいつも通りです。他の柑橘と違って甘みとかコクは求められないので気楽に作れます。柑橘全部がこんな感じだったら良いのになと思ったりもしますが、こだわりどころがないとそれはそれでつまらないだろうなぁ、とも思います。

レモンだから鳥に食べられる心配がないので、このまま色づきが揃う4月下旬頃になってから収穫をします。

今年も残りあと僅か。できれば「不知火」の袋掛けと収穫を終えた(正確には切り捨てた)ばかりの「尾崎中生」のマルチシート回収と施肥、できれば温州みかんの防除までやれたら良いなぁ。とか甘いこと考えるわけですが、たぶん「不知火」の袋掛けさえ終わらなさそうな気配です。

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