梅雨前の晴れ日の使い方。

梅雨の足音

2024-06-13

朝晩は少しひんやりとしますが、昼間は25℃を超えて初夏の様相です。温度差が大きいせいか体調が今ひとつパッとしないというか、じんわりとした眠気が1日中つきまとっています。

梅雨前はいつもこんな感じなので暑さに慣れてくると調子が上がってくるはずですが、なんだか年々しんどさが増している。

そんな折ちょうど町の集団健康診断がありまして、近所の公民館で身長、体重、尿、血圧、血液、心電、問診、骨密度を調べてもらいました。

わりかし簡易な診断なので、密かに忍び寄る魔の手に対して網の目は粗めだけど受けとくとなんか安心。といった程度には歳を取ってきたわけで、最近は毎年受けるようにしています。

で、詳しい診断結果は後日通知されるとして、とりあえずは「酒は浴びるほど飲むな!」と「また身長が伸びてた!!」「あとは正常っぽい」ということでした。あと2年ほどで身長が170cmの大台に乗りそうです!笑

一方でみかんは現在は新葉が緑化して2回目の生理落果が始まっているところです。

生理落果というのは、みかんの樹は自らが備え持っている生産能力以上の花を咲かせる性質があって、これがすべて実になってしまうと養分が足りなくなってしまいます。そうすると樹が弱ってしまい最悪の場合樹が枯れてしまう事態になります。これを防ぐために開花後の5月と6-7月の2回に分けて自ら落果させて調整する機能です。

ただ、その機能も完全ではなくて、そのままだとやはり着果量が多過ぎて、最悪樹が枯れる、もしくは枝が枯れる、もしくは果実の重さで折れる、もしくはサイズが小さ過ぎる、次の年に実を付けずに休もうとする。といったことになりがちなので、人の手で補完してあげる必要が出てきます。ちなみに人の手で落果させるのは「摘果(てっか)」と言います。

そもそもみかんの樹は競走馬と同じく人の手で改良を重ねてきたもので、世話をしないと2年ほどで枯れてしまいます。そんな中でみかんで経営を持続させるには、「樹を枯らさない」「毎年成らせる」「適正サイズに仕上げる」「出来るだけキレイに仕上げる」「出来るだけ甘くする」といったミッションをこなす必要があります。

みかんの樹からすれば「樹を枯らさない」以外は「そんなん知ったこっちゃないわ!」な案件なわけですから、なだめすかしながら時にはアメとムチを使って生産者が理想と思うみかんを作って行くのがみかん栽培ということになります。

とか言いながら、それらの努力もお天道さんの都合で簡単に崩されるわけで、波に揺れる筏の上で積み木で家を作るような作業でもありますね。

で、今年の現状としては「生理落果多ない?」「葉っぱ黄色くなってきてるけど大丈夫なん?」「毎日カミキリムシ20匹くらい捕まえてるけどなんでなん??」といったところです。

「葉面散布でもうちょっと栄養補給しとく?」「逆に減らした方が良い?」「水足りん?」「摘果急ぐ?」「…」

心配事多くて背が縮みそうです…

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