みかんの花が満開になりました。

2014.5.10

2014.5.10

GWが終わる頃からぽつぽつと開き始めてきました。昨年より約1週間ほど遅れて、町全体がほんのり甘い香に包まれています。

いろいろな柑橘の種類によって収穫時期が違うのに、花の咲く時期がだいたい一緒というのは不思議なものです。
開花して果実になり,それが成長して成熟するまでの期間は温州みかんの場合、いちばん早い極早生みかんで約5ヶ月、晩生みかんでは約7ヶ月。一般的に熟成期間が長いほど糖度は上がり酸度は下がります。

極早生みかんの少し酸味の残るさっぱりとした甘さが、まだ暑気を感じる初秋の気温に合っていて、冬の寒い夜、炬燵に入って食べるみかんは身体が寒くならないように酸味は少ないほうが良い。
というように、なんだか都合よくできているのです。

満開といってもすべていっぺんに咲くわけではなくて、10ヶ中8ヶ咲けば満開と解釈します。
花につられていろいろな虫たちも集まってきますが、なかには葉や幼果に加害する虫達がいて、防除する必要が出てきます。それと同時に気温が高くなるにつれてカビ菌も付着してくるので、これも予防します。

殺虫剤、殺菌剤に加えてハダニ防除と展着剤を兼ねてマシン油。それに尿素とアミノ酸液肥。種類が多いので希釈倍数と入れる順番に気をつけて混ぜていきます。

満開時期の防除。そのジレンマ。

今年初の化学農薬2剤です。花につられて寄ってくる虫達の中にはミツバチや、害虫であるアブラムシを捕食してくれるテントウムシなどの益虫もいます。

新しく出たばかりの柔らかい芽にアブラムシが付くと、養分が吸い取られてその芽は使えなくなると同時に、樹自体に病気をもたらすウイルスを媒介します。
そのアブラムシを食べてくれるテントウムシは、みかんに一切の害を加えないので大事にしたいのですが、アブラムシに比べて圧倒的に数が少なく、被害を減らしてくれるまでには至りません。

自家受粉のみかんにはミツバチは必要ないのですが、花の蜜が必要なミツバチを駆逐することになり、養蜂業者への打撃のほか、受粉の必要な作物や植物に影響を与えてしまっている事実があります。

農薬の問題は、農産物を生産し、その農産物を育てるために農薬を使用する農家にとって、最も重要な課題です。
農家にとってはいちばん口にしたくない部分ではありますが、自然を利用して生活の糧を得ている自身が、自然を傷めているという矛盾について常に考え、より良い答えを見つけていかなければならないと思っています。

農薬の使用、用法については研究機関、製薬会社などの研究を踏まえて、地域や作物に適合した指針を各JAが出しているので、それを基本としています。
そのうえで、より効果的で効率的な、そしてより環境に配慮できる方法を探し続けていきます。