2014年1月4日
本州で最も暖かい紀伊半島の南部でも今年の寒さはひとしきりで、朝の室内気温は5℃くらいにまで下がります。
超寒いです!
そんななか、新年一発目の仕事は防除作業。
おもに「ハダニ」と「カイガラムシ」の防除です。
この2種類の害虫(といっても体長0.数mm~3mmほどのごく小さなものです)は、小さな虫だからこそ繁殖力が強く、1年に数回、世代交代をしながらねずみ算的に爆発的に増えていきます。そして果実や葉、枝から樹液を吸い取ってしまいます。
養分を吸い取られた果実や葉は緑色がなくなり、養分供給をとめてしまいます。つまり売り物にならなくなります。
なので、卵や冬眠の状態のときに、できるだけ数を減らしておこうという防除です。
使用するのはマシン油という油です。
ミシン油です。
もっと正確に言うと水に溶けるほどに高分子化された植物油です。
これを樹全体にどっぷりとかけて、窒息させてしまうというものです。
化学農薬ではないので毒性もなく、虫が抵抗体を持つこともない、しかも関係のないもう少し大きな虫たちを窒息させるほどの効果がないという、いたって環境に優しい材料です。
天然由来成分なので、有機栽培にも使用できます。
ただ、この時期の防除作業は
寒いです。
着込んで着込んで合羽を着て覆面して,手袋も重ねていますが、1日中水を浴びているような状態なので、じんわり体温が奪われていきます。
夕方になってくると手足の感覚がなくなってきます。
1000ℓタンクで1回約3時間半。3日ほどかけて終了です。
今年は朝、ホースの中が凍っていて「溶け待ち」で時間を大幅にロスしましたが、こんなのは久しぶりだったなあ。
もっと寒い所ではどうしているのでしょうか。