6月の防除作業

2014.6.15

全国荒れ模様の天気が続く中、ここ一週間近く雨の降っていない熊野地方です。
長雨で梅雨明けが遅れそうだという長期予報の信憑性を疑ってしまうほどですが、まだ梅雨の前半だし案外気温が低いのも気になっています。

梅雨時の防除はとても重要です。

毎年梅雨時の防除作業は気を使います。
気温が高くなり湿気が多いと、当然カビ菌や害虫の繁殖が盛んになり、みかんへ加害する病害虫も増えてきます。

みかんの場合、病気はほとんどカビ菌のことで、害虫というのは虫やダニ類のことです。ダニといっても葉や果実の樹液を吸うごく小さなものたちで人間への影響はありません。

これらを壊滅させることは自然界の中では不可能だし、生態系を過度に壊さないようにするためにも、必要最小限で生産物に対して適切な時期にのみ効果を発揮させるようになっています。

防除の考え方は

  1. 病気(カビ):菌は常に存在していて、気温や湿度が好適時には爆発的に増殖します。これを果実や葉に付着させないように予防する。
    そのためには薬剤の効果が切れないように、残効期間や降雨量などに基づいて追加散布を行っていく。
    それと同時に、菌の発生源となる枯れ枝などを除去しておくことも大事。
  2. 害虫(虫、ダニ類):繁殖期や加害時期に合わせて個体密度を増やさないように散布。外部から飛来してくるものには発現してから。
    害虫によって繁殖期や加害時期が違うので、薬剤は万能的にではなく、害虫の種類によって限定的な効果を挙げるように作られています。
    さらに対象時のみに効果が出るように残効期間も短く設定されているので、使用する薬剤とタイミングに注意する。

というのが基本になっています。

家の中で虫に噛まれないように殺虫剤を使い、カビが付かないように除菌する。というのと同じ考え方ですね。

今回は殺菌剤、殺虫剤、それと栄養剤としてカルシウム剤、アミノ酸液肥。それに展着剤代わりのマシン油。
今回が一番多く薬剤を混用していますが、薬剤の組み合わせによっては効果が半減したり、薬害を及ぼすものもあるのでチョイスは慎重におこないます。
害虫の中には1年に数回世代交代をするものがあり、同じ薬剤を使用し続けると抵抗性を持つものが現れるので、効果は同じでも作用性の違う薬剤をローテーションしていくことも大事です。

散布時期や使用薬剤はJAの防除暦を参考にしていますが、品種や病害虫の発生状況に合わせて自分なりのアレンジでをしていきます。
ただ、考え過ぎてちょっと複雑になってきたなあ。

整理していかないといけない感じが出てきました。