ミネラル肥料

2015年4月28日(火)


今シーズン最後の「不知火」を市場出荷してきました。
GW直前ということで数日前の10倍近くの量の柑橘が並んでいて、みんな考えることは一緒だなあと思いつつ、少しでも高値で売れればいいなあ。

田舎に住んでて、しかもほとんど畑の中にいると景気の話はニュースの中だけですが、みかんは開花直前です。土の色と葉っぱの緑色に白い花の色が加わって、畑が少し華やいできました。

ミネラル補給

また少し日時を戻して4月の18日、マグネシウム肥料の施用をおこないました。

人間と同じで柑橘にもミネラルが必要です。人はミネラルを体内で作り出せないため食べ物で補給しますが、その食べ物に含まれるミネラルは、農産物の場合、根を使って土から補給しています。

完全循環の自然界と違い、人工的に造られた畑で行う農業は、連年農作物を収穫して畑の外に持ち出すという行為により、徐々に土中のミネラルは減少していきます。

それを補うためにミネラル肥料と呼ばれるマグネシウムやカルシウム、その他微量要素を投入する必要があります。少し前までは肥料なんて窒素、リン酸、カリウムの3大要素だけで良いという人もいたようですが、人間が肉や魚、いろんな種類の野菜などを多様に摂取することでミネラルバランスを保つのと同様に、農作物にもバランスの良いミネラルが必要なのだという考えが定着してきたようです。

そこで「何をどれだけ」が大事になってくるのですが、

人間の場合、なんとなく「野菜が食べたいな」なんていう「体の声」は、体の中で不足しているものを補充してくれよというシグナルと捉えるのが正しいようです。

給料前だけど無性に肉が食いたーい!とか、旦那の釣り好きに付き合わされてアジばっかりでうんざり―!とかいうのも他要素に影響されつつの体の声ということでしょうか。

それを欲望のままに好きなものばかりを食べてたりすると、だんだん体の声が聞こえなくなって、ミネラルバランスが崩れていき体調不良に陥ってしまうわけですね。

でもなかには、すごい偏食なのにすごい健康な人もいたりして、一概に言えないのが不思議なところですけどね。
きっと子供の頃の環境とかにより体内の構造変化が起きた、一種の進化といえるかもしれません。

話しを戻して物言えぬ農作物の場合、病気という色や形で現れた時には、すでに障害が起きているということになります。

マグネシウム

みかんがマグネシウム不足になると葉っぱの色が葉脈を残し退色して黄色くなります。
その時、葉面散布でマグネシウムを与えてやると葉色が回復します。
この葉面散布の場合は、即効性がある代わりに応急治療的対処法なので、出来れば障害が出ないうちに定期的に土壌への施肥が望ましい。

光合成なんていう小学生の時習ったことが、この歳になって必要になるとは思いもよらなかったわけですが、この光合成に必要な葉緑素を司るのがマグネシウムということです。

  • 光合成によるデンプンや糖の生成を促進し、食味が上がります。
  • 酸素同化作用をよくし、品質向上の効果があります。
  • 病害虫に対する抵抗力が増します。

なんてことが肥料袋に書かれています。「これさえあればあなたも明日から!」的な、まるで通販番組のセールストークみたいですが、健全な消費者は鵜呑みにはしません。

大事なのは不足しないということで、過剰投与は他のミネラルバランスをも崩すことになり、もっと厄介な障害を引き起こすことになります。

常に「少し足りないかなあ。」というさじ加減を心掛けています。