梅雨とカビ。

2019-06-30


梅雨真っ只中でございます。 この地方は6月の上旬に梅雨入りしているので正しいといえば正しい状況ではあるけど、お隣みかん産地の有田地方がつい先日まで梅雨入りしていなかったことに驚き、日本近海で突然発生した台風に驚き、直撃を覚悟していたら大した雨も降らずに通り過ぎていったことに腰が砕けるといった、なにかと慌ただしい日々を過ごしております。

蒸し暑くてジメジメとして鬱陶しいったらありゃしない。そこら中カビだらけになっているような気がしておりますが、それは家の中だけではなくて畑も同じです。

この雨が降る直前になんとか (途中で雨が降ってくるなんて事態もあったけど) 防除作業を終えていたのでわりかし呑気に構えていられるわけですが、これがもし間に合っていなかったらと思うと、今回のナイスな判断は称賛に値するのではないだろうか。

殺菌剤の使い方。

一番上の写真で実とか葉っぱに白っぽいまだら模様が付いているのが見えるかと思いますが、これはカビの付着を抑える殺菌剤で、みかんが常にカビの発生環境にさらされる初夏から梅雨にかけては欠かせないものとなっています。

カンキツ黒点病

カビによる病害。枯れ枝に形成されたカビの胞子が雨風により拡散され果実に黒点やシミを作り、密度が高くなると著しく品質を損なう。カビの胞子は越冬し広範囲にひろがるため、菌の密度を下げておくことが重要ある。

使用する「ジマンダイセン水和剤」は、特に「カンキツ黒点病」に効果が認められていて、有効成分が雨に溶け出しながら長期間効果が持続するという農薬です。

出来れば梅雨の間は常に薬が効いている状態というのが望ましいのだけれど、 雨が降らない状態で最長約1ヶ月、雨量によって持続期間が短くなるし、農薬法によって使用は4回まで、収穫30日以内は使用不可(中晩柑は90日)と決められていて、さらに散布した薬剤が一旦乾かないと効果は半減するという、梅雨時の使用にはなかなか気を使うことが多いものです。

みかんなんて皮を食べるわけじゃないんだからちょっとくらい汚くてもいいじゃん。という声もありますが、菌が増殖すると翌作はさらに被害が大きくなりがちだし、隣の畑にも被害を与えてしまう恐れがあります。 さらに現段階では被害の程度が「ちょっとくらい」なのか「ものすごい」なのかが分からないので対応を疎かにする訳にはいかないのですね。

かといって他の種類の農薬も組み合わせて最大限に効果が出るようにしたところで、農薬代、作業の手間ヒマが販売価格に転嫁されるかといえばそんなことはまったく無いわけで。

結局「散布は少なくかつ効果的に」ということを務めるのが最良となります。

とりあえず今回の防除は上手く行っているのだろうと勝手に想像しつつ、 今までの経験から4-6月までの防除をしっかりとやっていればわりかし良好な結果が出ているので、次回梅雨明けくらいにもう一度防除を行う予定です。

今回も含めた防除履歴を公開していますので、もしご興味がある方はこちらで見てみて下さい。

2019年防除履歴