「不知火」の収穫を始めました。

「不知火」収穫

2026-03-11

農家の話しはいつも天気から。
ここ最近は昼暖かく朝晩寒い日が続いていて、上着を着たり脱いだりしながら体温調整をしています。そんな気温に反応してか、みかんの樹の枝から小さな芽がほんの少しづつ膨らんできています。

いよいよ春の収穫が始まります。

まずは春柑橘の王様(と勝手に呼んでいます。)「不知火」から。
なぜ王様なのかと言いますと「立派だから」です。うちでは「八朔」も「伊予柑」も「文旦」も作っていないので、一番大きくて立派だから王様なのです。異論は認めません。というわけでそんなうちの王様ですが、こいつがなんとも不甲斐ないやつでございまして。

上の写真を見ていただければ分かると思いますが、葉っぱの色が薄いです。通常は深緑色なのですが薄緑色をしています。これは樹の元気(樹勢)が弱っている状態で、根っこが弱っていると読み取ることができます。

根っこに元気がないと、いくら土に肥料分を与えても吸い上げる力がありません。力がないひ弱な子供に高タンパクサプリを飲ませ、マラソンを走らせたあとモーグルのスタート地点に立たせても体は動きません。
まずは体をゆっくり休ませてからお粥さんで体調を整えつつ散歩から始めるべきなのです。

それなのにたいして肥料も与えずに水やりも少しづつで樹形改造のために切り刻み樹上完熟だと言って春まで生らしっぱなし。そりゃ樹は音を上げますわね。王様を奴隷のように扱った自分が悪い。

そこへ持ってきて近年の高温と夏場の干ばつの追い打ち。

着果が少ない上に夏場の渇水と管理不足でいつまで経っても酸味が抜けず、酸味が抜けるまで樹上で成らせておいたら案の定大半が落果して、、、といういつものパターンから脱却すべくあの手この手で工夫をこらしているわけですが、ここ数年は販売中止もしくは小玉だけの限定販売または販売開始直後に中止などという、まったくもって残念な結果が続いておりました。

そんな感じでいろんなものに翻弄されて、というか作り手が不甲斐ないだけですけど、たびたび販売中止になるいわく付きの「不知火」でございます。

「もう作るの止めたら?」という内なる北東Aの声もありますが、「じゃあ代わりに何作るんだよ!」という北東Bの反論があり、美味しい「不知火」は本当に美味しいしそれをなんとかお客さんに届けたいという思いで今期の収穫を迎えております。

ぱっと見昨年の倍量くらいの収穫がありそうです。やったぜ、管理がうまく行ったぜ!と喜んでいたら、他の園地や産地も全体的に超表年らしく採れ過ぎて困っているらしい。。

まあ、そういうことよね。

そういうことで粛々と収穫を始めてみました。

昨年は樹に生っている状態で袋を外して選別しながら収穫しておりましたが、今期は袋(防水の果実保護袋)のまま収穫して倉庫で選別作業を行います。袋の回収の手間や運搬中の振動を軽減できるのではないかと考えたのですがどうなんでしょう。今のところどんなものが中にはいっているのか分かりません。

しかし、、かさばるw

収穫二日目にしてコンテナが足りない。。

あとからまとめて雨の日にでもやろうと思ってたのに、一旦収穫を中断することになりました。

天気の良い日の昼間に薄暗い倉庫仕事はいやだなぁ。しかも収穫と同じくらい時間かかるやん。

どうすんのこれ。。。

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