2018-02-13
毎年恒例となっている改植の準備を行っています。
今年植え替えるのは「ゆら早生」と「はるみ」の2種類。「ゆら早生」は4年ほど前からの倍増計画中で、「はるみ」はまだ本数は少ないけれど2年連続の増殖です。
数多くある品種の中でどれをチョイスするかは各生産者それぞれですが、新しい品種にみんなが飛びついて相場を崩壊させるというようなことは少なくなっているみたいです。
北東農園でのこの2品種については、お客さんからの要望が強く、味が私の好みというところでのチョイスです。
再開発。
ウチの場合、新しい品種を植える場合は、既存の品種を引き抜いて植え替える再開発計画に基づいて行われます。
この引き抜く品種については、栽培をしてみたはいいけど上手く行かなかったとか、収穫量が少ないとか、相場価格が低いとか、新しい品種より味が劣るといった、いわゆる金にならない品種が再開発の対象となります。
でも、長年育ててきたものが無くなってしまうことについては一抹の寂しさも覚えるわけです。
なんとなく、味わいのある古い商店街を、若者層をターゲットにした複合商業施設に再開発するといったニュアンスも漂わせていて、推進派と反対派(ともに1人づつ)の対決なんてこともたまにありますが、だいたいの場合、今後の発展をゴリ押ししようとする再開発推進派が勝ってしまうのですね。
古い樹を引き抜く時には「親父が育ててきたこの味をオイラの心に刻んでおくぜ!」とか、その時は思うのだけど、実際2.3年もすればそこになにが植わっていたかなんてお互い忘れてしまうのだけどね。
まあ、とにかく植え替えてから生産を始めるまでの数年間は無収入で経費だけがかさんでいくため、一刻も早く樹を大きくしてひとつでも多くの果実を成らせることが最も大事なことになります。
下準備
植え替え準備の手順については、毎年同じなので早送りでお送りします。
ノコギリでギコギコ。
チェーンブロックでカラカラ。
カリカリと整地。
あとは3月に入ってから植え穴を掘って、苗木の到着を待ちます。
切り落とした枝は
粉砕機でバリバリー。
株元にどーん。