収穫待ちの。

収穫待ちの。

2025-03-11

寒い寒いと言いながらもそこはもう3月も中旬、時折猫が顔の上を通っていくように生暖かい空気に包まれます。
そんななか先日待望の雨が降りまして、干からびかけていたみかんの葉が少し生気を取り戻し、春の陽気とともにいよいよいろんなものが動き出す季節になってきました。

当園ではブラッドオレンジの「モロ」と「不知火」が収穫目前という状況ではありますが、今年は「モロ」の酸味が強く残っているのが少し気になリます。例年だと3月中旬に入る頃には「もういつでも収穫できるけどもうちょっと粘ってみる?」といった感じなのですが、今年は「ん?、酸っぱいぞ…こりゃまだ採れやんやん…」という感じになっております。

若干慌てながらいくつかサンプルを採取し糖度測定と試食をしてみたところ、糖度少し低くて酸味かなり強いという判定が出ました。判定が出ましたと言っても糖度以外は食べた感覚なんですけどね。

今年は柑橘全般的に生育不良と言われているなか、当園の「モロ」の関しても色づきが2週間以上遅れていたことを考えれば、「糖度低くて酸味強い」というのはまあ度当然なのかという気もします。

つまりはもう少し待て!ということになります。

ついでに過去の作業履歴も辿ってみたのですが、昨年一昨年は3月中旬に収穫していましたが、それ以前は3月下旬から末にかけての収穫でしたね。つまりはここ2年ほどは生育が早かっただけで通常に戻っただけということになります。

なんかちょっと安心しました。

というわけで3月中旬~下旬の予定としておりましたブラッドオレンジ「モロ」の収穫は、後ろ倒して「3月下旬~4月上旬の収穫予定」に変更させていただきます。

もどかしいことではありますが、しっかりと美味しくなったものをお届けさせていただきますので、どうか今しばらくお待ちくださいませ。

あと例年酸味が強くて困っている「不知火」の方ですが、今年も相変わらず酸っぱくて困っております。

こちらは着色、糖度ともに例年並みなので単にいつも通りの状況ではあります。

例年だと酸味が抜けるまで樹上で置いている間に気温の上昇や雨によって腐敗からの落果という憂き目にあっていたのですが、その対策として今年は雨よけの果実袋と果皮の老化防止に植物調整剤を使用してみました。

今のところ落果がかなり抑えられている様子なので、このままの調子で行けばしっかりと酸味が抜けるまで樹上で熟成させることができそうです。

ちなみに昨年は3月下旬の収穫でしたので、同時期もしくは少し遅れての収穫開始となりそうです。

「モロ」「不知火」ともに例年より数が少ない状況ではありますが、美味しいものをお届けできるよう仕上げてまいりますので、どうぞよろしくお願い申し上げます。

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