天気のせい?

2018-03-15

2018-03-15


暖かさと寒さが日ごと入れ替わりながら、ひと雨ごとに春の色が少しづつ濃くなってきています。

そんななか北東農園の柑橘シーズンがもうすぐ終わります。収穫を待っている柑橘は一つ一つ袋に包まれて畑の所々でほんの少しぶら下がっているような状態です。

ほんの少し?

「ほんの少し」とかいうと、稀少感を醸し出して購買意欲を煽っているみたいですが、実際のところは「ほんの少ししか成っていない」というのが正解なのですね。

「つくり手がヘタクソ」というのが一番の原因ということは承知していて、つまり私が栽培管理を引き継いだ当たりから収穫量が年々減っているという現実 w。

「お前の剪定の仕方が悪いからじゃ!!」

という指摘はすでに2000回ほど受けていますが。

それだけじゃなくて。

しかし、ただ単に作り方がヘタという理由だけじゃないのも現実的にはあって。

今年の冬は野菜全般が品不足による価格高騰は全国的な現象だったわけですが、みかんや柑橘全般にも同じようなことが起こっておりましたね。

夏場の渇水のあとの長雨と日照不足、連続台風による直接被害や冬場の低温などの要因が組み合わさって生育不良や果皮障害や落果を引き起こし、予想を大きく下回る収穫量となったようです。

それによって品薄感が出て市場価格は例年よりは高かったみたいですが、野菜ほど価格高騰しないのは、必要食料である野菜と違って果物は嗜好品という立ち位置に柑橘農家は切なさを感じるのです。

いや、それで野菜農家がウハウハだったかといえば、売るものがないから高かったわけで、切なさは皆同じです。

 

今日も文章がくどいです。

 

ブラッドオレンジについても。

先日販売したブラッドオレンジ「モロ」についても、そもそも収穫量が少ない(これは作り手の技量によるもの)うえに、先程書いた要因による例年以上の廃棄率というマイナス要因が重なり、販売開始から数日も経たないうちに売り切れるという事態。

しかし、売り切れ御免の祝完売御礼ではなく、いつも買って頂いているお客さんにすらお届けできないというのはまったくもって由々しき事態なわけです。

なんとしても早急な対策が求められるなか、このタイミングで現在進めている栽培改革が「品質の安定化」から「収穫量の安定化」という次の段階に入ります。

具体的には樹形改造のため数年間続けていた強剪定がほぼ終わり、生産のための剪定に切り替わります。

さあ、これで今年からたわわに実った樹を見ることができ、順調に販売量も伸ばすことが出来るはずです。

 

捕らぬ狸の皮算用にならないことを切に願うのであります。