2024年ブラッドオレンジの販売お知らせです。

2023年ブラッドオレンジの販売お知らせです。

2024-03-21

今年は桜の開花が早いかなと思っていたら、ここに来て花冷えというか今シーズン一番の冷え込みに震えております。
そんな中ですが、やっとブラッドオレンジの収穫が出来ました。北東農園の春柑橘シーズン到来です。

Arancia Rossa di Sicilia ブラッドオレンジ「モロ」

イタリア南部シチリア島原産の赤いオレンジです。
この赤い色はブドウなどに多く含まれるポリフェノールの一種、アントシアニンによるもので、果汁を絞ると赤ワインのような色になります。

ヨーロッパでは古くからある定番のオレンジですが、日本ではジュースでしか目にすることのない馴染みの薄い柑橘でした。
以前にも(と言っても数十年前)果実の輸入が行われていた時期もありましたが、毒々しい色と「血みかん」と直訳されたネーミングのおかげであまり売れなかったという経緯があります。
その後’80年代後半のイタ飯ブーム(懐かしいw)の時は、検疫問題により生果の輸入制限が掛かっていた不運があって、なかなかメジャーになることのないオレンジでした。

最近になってこの輸入制限が解かれると同時に、昨今の温暖化に対応する新たな柑橘品種として、日本国内でのブラッドオレンジの栽培が始まっています。
愛媛県が産地化を目指して取り組んでいる他、温暖な地域で栽培が広がっているようです。

以前は「きしょい!、怖い!!」と敬遠された「血みかん」も、時代が変わり「Blood Orange」と名前を変え、「南ヨーロッパ」「ポリフェノール」「健康」のキーワードを散りばめながら、新たに売り出しを図っているところです。
北東農園でもこの流れに乗っているのでございますが、初めて現物を見た時にやはりオノノイてしまったことは事実です。w

日本で主に栽培されているブラッドオレンジには「モロ」と「タロッコ」の2種類があり、通常のオレンジに近い「タロッコ」が生食用として一般的です。
「モロ」は小玉ですが、果皮果肉ともに赤みが強く野苺を思わせるような酸味と芳醇な香りが特徴で、私本人がいたく気に入っている品種となっています。

2024年ブラッドオレンジ「モロ」の出来栄え

昨年は着果量が少ない上に自然落果も多数出てしかも小玉だったことで、収穫量が例年の半分しかありませんでした。お陰で2.7kg箱限定で販売数も少量という見事な裏年っぷりでしたが、今年は例年並みに持ち返してくれました。

典型的な隔年結果症状が出てしまっておりますが、まあ、腕前的にはこんなもんだろうなと思いますので、来年の裏年は覚悟しておいた方がよいかなと思います。

ただ、今年に関して言えば、

  • 自然落果少ない
  • 果皮障害少なめ
  • 着色度合いまあまあ良い
  • サイズちょっと大きめ
  • 味は例年並み。

全体的に見ると過去一の出来栄えになっております。要因は腕前が上がったということではもちろんなくて天候のおかげだと思いますが、過酷だった昨夏のことを思えば「モロ」にとってはちょうど良い塩梅だったのかなと思っています。
ということで今年の食味レベルは

食味レベルについて
当農園では糖度測定器を備えていないため、糖度などの数値は明記していませんが、お買上げの目安としてその年の平均食味レベルを5段階で表しています。 レベル3を販売基準とし、それ以上に関しては区別しません。また、レベル2以下のものは販売いたしません。
※ あくまで当農園内での食味基準です。他農園や他品種との比較ではありません。

詳しい商品説明やお買い求めはOnlineShopからどうぞ

この後は3月下旬に「不知火」、4月には「はるか」「レモネード」なども仕上がってくる予定ですので、こちらもどうぞよろしくお願いいたします。