不知火のこと。

不知火のこと。

2024-03-11

ロケットの発射場まで50km足らずなので、煙くらいは見えるのではないかと期待をしつつ南の空にスマホを掲げて待つこと数分。

カウントダウンが3,2,1,0,の次が1,2,3,と増えていくことを初めて知りましたw

まあ、そんなこともあるよなぁ、夏の花火も2回延期になったもんなぁ。

何事も打ち上げるのは大変だなぁ。

不知火は簡単に落ちるのに、、(例えが悪くて申し訳ないです)

「不知火」の落果地点。

毎年春になると発生する、水腐れ(腐敗)による落果です。

「不知火」はゴツゴツしている割に手で剥けるというのが大きな特徴ですが、そのぶん果皮の組織が弱いために障害が起こりやすい品種でもあるのですね。

完熟まで樹で成らせた場合、果肉が熟して美味しさが増すと同時に果皮の老化も進んできているということで、弱ってくる果皮、上がる気温、増える雨の日、の3つが合わさって腐敗に繋がります。

特に雨水が溜まる凸の部分から菌が侵入して果皮組織が壊れてしまい、果実の重さに耐えられず落ちるということになります。

雨が降るたびに落果が増えてきます。もったいない、、1年掛けて育ててきたものが収穫直前で水の泡です。

落ちたばかりの時は果肉部分がまだ損傷を受けていないため食べることはできるのですが、酸っぱいし程なく果肉に腐敗が進むのでこのまま放置することになります。ただ、被せてあるサンテ(白いストッキング)は放っておくとくっついて取れなくなるし、草刈り機の刃に絡んでしまうので速やかな回収が必要となります。

もったいない上にめんどくせー!!

で、どうなる今年の「不知火」

樹上完熟で食べ頃になってから収穫するというのを決めているので、歯ぎしりしながらこの状況を見つめているわけですが、お客さんにとっては「今年は売るのか?」「美味しいのか?」だけが気になるところだと思いますので、今の段階では「数は少ないですが販売します!」「とりあえず美味しいです!!」です。

あとは「いつ食べ頃になるか」「その時にどれだけ樹に残っているか」になります。よって今のところは「たぶん今月中には…」という感じです。

一昨年は販売できず昨年も早々に販売中止だった当園の問題児「不知火」ですが、今年も色々と問題をはらみつつもお届けするものに関しては自信を持ってお届けいたしますのでどうぞよろしくお願い申し上げます。