2020-03-26
3月も終わりに近づくにつれ暖かい日も増え、いつもより早めの桜の便りも届く頃になりました。
今年は新型コロナのせいでいつもと違う異様な春を迎えていますが、畑にはインフルもコロナも居る様子がなくあまり実感が湧きませんが、マスクやトイレットペーパーはきっちり売り切れています。
皆様におかれましては何卒お元気でお過ごし頂けていますよう願っております。
ブラッドオレンジ「モロ」販売開始です。
人間界の騒動などお構いなしに植物は育っていくわけで、そんな中、お待ちかねの方とお待ちかねない方の二極化がはっきりしているブラッドオレンジ(モロ種)の販売を開始いたしました。
ブラッドオレンジはその名の通り血の色をしたオレンジです。ナイフで切るとそこはちょっとした事件現場です。
この色はブドウなどと同じアントシアニンによるもので、絞ったジュースは赤ワインのような感じになります。
ヨーロッパでは古くからある定番のオレンジですが、日本ではジュースでしか目にすることのない馴染みの薄い柑橘でした。
以前にも(と言っても数十年前)果実の輸入が行われていた時期もありましたが、毒々しい色と「血みかん」と直訳されたネーミングのおかげであまり売れなかったという経緯があります。
その後’80年代後半のイタ飯ブーム(懐かし)の時は、検疫問題により生果の輸入制限が掛かっていた不運があって、なかなかメジャーになることのないオレンジでした。
最近になってこの輸入制限が解かれると同時に、昨今の温暖化に対応する新たな柑橘品種として、日本国内でのブラッドオレンジの栽培が始まっています。
愛媛県が産地化を目指して取り組んでいる他、温暖な地域で栽培が広がっているようです。
以前は「キショイ、怖い」と敬遠された「血みかん」も、時代が変わり「Blood Orange」「南ヨーロッパ」「ポリフェノール」「健康」のキーワードを散りばめながら、新たに売り出しを図っているところです。
北東農園でもこの流れに乗っているのでございますが、初めて現物を見た時にオノノイてしまったことは内緒にしています。
日本で主に栽培されているブラッドオレンジには「モロ」と「タロッコ」の2種類があり、通常のオレンジに近い「タロッコ」が生食用として一般的です。
「モロ」は小玉ですが、果皮果肉ともに赤みが強くベリーを思わせるような酸味と芳醇な香りが特徴で、私本人がいたく気に入っている品種となっています。
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今のところ生産量がなかなか上がらないという技術的な課題を抱えているため販売数は少ないのですが、これから少しづつ増やしていき春柑橘の主力に育てていきたいと思っていますのでどうぞよろしくお願いいたします。
ブラッドオレンジの後は、樹上で完熟させた「不知火」が4月から始まります。その他「レモネード」と「はるか第2弾」も控えていますので、こちらもどうぞよろしくお願いいたします。