春肥についての考察 その2.
北東農園では、畑の土質により、できるだけ有機質のものを使用するようにしています。
もともと山だった所を削り取って畑にしているので、表層の有機物が少ないうえに大昔は海の中だったようで、その削り取った断面から浜砂利で断層が形成されているのが見て取れます。
以前に土壌調査をしてもらったことがあるのですが、
「腐食(有機物)が極めて少ないので、堆肥を大量に投入すべし!」
という診断結果をもらったことがあります。その当時は就農したばかりで,ほぼ素人だったこともあり、
「お父ちゃんお父ちゃん!堆肥堆肥!!堆肥いっぱい入れなきゃみんな死んじゃう~(ToT)(号泣)」
みたいになって言ったら
「あほ!堆肥なんか入れたら味が悪なるんじゃあ~(怒)。しかもなあ、そこらへんで売ってる堆肥は完熟と違うからよけいにあかんのや~!!」
と、大ベテランらしく自信に満ちた態度で教えを授けます。
でも泣きじゃくる私を見かねてほんの少しだけ入れさせてくれました。
結果は
なんの変わりもなし。
(ーー、)
まあそりゃあそうです。株元にひとつかみ置いたぐらいでみかんが健全になる訳ありません。
具合が悪くなったりもしません。
同じように、
「肥料はやらなアカン!でもやったら味悪なるからやったらアカン!!」
「水やりせなアカン!でも味悪なるから水はやったらアカン!!」
もー訳わかりません。
もーっと勉強しなきゃだ!
必要に迫られてやるからこその勉強は一生懸命やるし、頭にも入るのだなあ。
と、今やっと実感している次第です。
話が長いばっかりで全然前に進んでいませんが・・・
次号に続く。