2014年10月7日(火)
日南の姫の収穫を手早く終えて、出荷完了です。
出来栄え的に、まあしかたないかと思える値段でしたが、翌作への課題も見つかったので来年に期待しつつ、マルチシートを片付けます。
枯れそうになっている樹がちらほらあるので、できるだけ早く雨に晒して水分補給です。
そして次に控えているのが「大分早生」。早生と名前がついていますが極早生種で、それも早熟系です。
地元JAでは「味一号」という別名で、すでに出荷が終わっているそうです。
例年ならば北東農園でもそろそろ「大分」の収穫準備なのですが、遅れ気味です。
お尻のところからほんのり紅(オレンジ色?)が差し始めた状態で、8分着色くらいです。完全に紅がまわってからの収穫判断です。
色の表現が微妙にずれています。
「紅が差す」なんていう表現をしていますが、実際は「オレンジ色」です。でもみかんなのにオレンジというのはなんだか違和感があって、では「柿色」かというと、これまたおかしなことになるので「紅色」という表現に収まっているのかなあ。
そのほかにもみかんの樹が弱ってくると葉っぱの色が「緑色」から「黄色」に退色してくるのですが、これを「樹が赤くなった」といいます。「樹が黄色くなった」とは言いません。「カ行」が並んで言い難いからでしょうか。
逆に元気の良い樹は葉っぱの色は、より「濃緑色」になり、これは「樹が黒い」と言います。
一般の方にとっては混乱必至です。
でも、時々他の生産者さんにも「・・・?」な顔をされて会話が止まることがあって、ひょっとしてうちだけの言語?
就農してからずっと親父からの師事しか受けていなくて、農学一般にほとんど触れていない「ガラパゴス農家」です。
はっきり確認したい気持ちはあるのだけれど、いまさらちょっと恥ずかしくて聞けないのだなあ。
「はあ?! なにそれ?」
とか言われると、顔に「紅が差す」のだなあ。