2024-03-09
3月に入って一雨ごとに暖かくなっているのかと言えば案外そうでもなく、寒くなったり暑くなったり落ち着かない気温にちょっと風邪気味のような花粉症のような体調になっておりますが、10年以上風邪引いたこともなく花粉にも鈍感な体質なのでたぶん一時的なことだと思われます。
苗木の到着が間近に迫ってきて慌て気味に植栽場所の整地に取り掛かっております。
到着はいつも15日以降なのでまださほど慌てることもないのですけどね。3月の声を聞くと途端にソワソワし始めるのですね。新しい家族がやって来るのに準備が整ってないやんみたいな。
子供の頃から環境が大きく変化する春はいつも不安に駆られるタイプだったのですが、農家になってからも発芽や雑草や収穫など、状況の変化がいっぺんに押し寄せて来る春先はいつも「ちょっと待って!こっちは身体が一つしかないねん~!!」って言いながらムダに慌ててますね。
まあとりあえず植栽場所の整備が整えば一個安心するので粛々と作業を進めていきます。
樹は冬の間に抜いてあるのでその続きから始めます。残っている根っこを取り除きながら畝を立て直す作業です。
マルチシートを敷く前提なので畝の幅や傾斜角をできるだけ正確にする必要があるのですが、それをユンボでやる技量がないため手作業です。
鍬を振るっている時が一番「農業してる!」という気持ちになります。大地に命を吹き込むと同時にお腹の脂肪を減らすという希望に満ちた作業です。でもすぐに飽きてきます。
畝を1本仕立てるのに約2時間程かかるのは飽きている証拠です。
全部で12本。3日で出来るかと言えば飽きが増大するのと雨が降ると作業が出来ないので都合5-6日程を見込んでおりますが、もちろんそんな短期間でお腹が凹むわけもないのですね。ふぅ。
植え穴は苗木が到着する直前に掘ることにして、それまでに発根促進剤として使うピートモスの準備。
苗木200本以上あるので圧縮されている大容量タイプを3つ購入。エストニア産だそうです。どこでしょうか?。300Lと書いてあります。重量55kgだそうです。当然持ち上げられない。一人で持ち上げて軽トラに乗せた店員さんはすごかったな。さすがパワー系のコメリです。ヘナ(チョコ)系百姓は軽トラから運搬車へ載せ替えるだけでも一苦労です。
ピートモスというのは苔とか植物が堆積して腐食化した泥炭を乾燥させたものです。数千年物です。腐食をたくさん含んだ有機物が根張りを良くすると書いてあります。このタイプは酸性が強いため(PH3-4)アルカリ性の苦土石灰を混ぜてで中和しておきます。
苦土石灰を適当に振り撒きながらスコップで混ぜていきます。写真は取り忘れました。そのあと水をたっぷり掛けて吸水させたあと1週間ほど養生します。これを苗木を植える際に土と一緒に適量放り込んでやれば生育が良くなるであろうという魂胆です。
苗木の育成についてはうちで使うピートモスの他にも腐葉土やパーライトとかヨウリンやら菌根菌やら様々あって、どれを使うかは土質やそれぞれの考え方によってさまざまで、「これが正解!」というのは「どうやらなさそうだ」というところまでは理解が進んでいて、「なんにもしないよりはとりあえず良さそう」的なピートモスとなっていますので、皆様にオススメすると言うほどでもないのであしからずです。
そんなことより
「ブラッドオレンジ」や「不知火」はまだなのか?のお問い合わせを頂いております。
今のところはまだ酸味が強いため収穫を少し遅らせております。現在の状況は次回のブログでお知らせするとして、
販売開始までもうしばらくお待ち頂けるとありがたいです。