2014年10月11日(土)
18号台風の影響を受けて、風にあおられたみかんにスレ傷が多数発生しています。
枝など、少しでも固いものに擦られると柔らかい果皮から雑菌が入り込み腐敗の原因となってしまいます。
数日経ってのち見えてくる小さな傷も多く、それをはっきり見極めないといけないので、その分収穫が遅れます。
リンゴや梨などのように「手で捥ぐ」ことが出来ないみかんは、落果することはほとんどないのですが、傷が入ったみかんは樹に成った状態なので、逆に見分けが難しい。
台風被害で落果したリンゴを「わけあり商品」として売っているのをたまに見かけますが、これは自己殺菌能力が高いから出来る技で、「腐ったみかん」の例えがおなじみのみかんの場合、傷みが早く広がるため、廃棄、もしくは加工品になります。
そのほかは、数多く実が付いた枝がポキッと折れてしまったのもありますが、少しでも養分脈が繋がっていれば着色は進むし、酸味もちゃんと抜けてくれて問題なく収穫できます。
カビの発生源になる傷果を撤去しながら、食べられるものを口に入れているのですが、さすがに10ヶも食べればお腹いっぱいです。あとは家に持ち帰る分だけ確保して土に返します。
台風から数日たち、ひと通り見回った結果、被害は10%くらいでしょうか。雨風共に時間が短かったこともあり、予想よりは軽く済んだかなあ。と思っていたのですが、
続く19号の大きさと、直撃を免れそうにない進路予想にビビッております。
そして選果機など欠かせないものを収めているボロ倉庫は大丈夫か?
夕方の西の空が不穏な色を見せています。
収穫を前にして胃の痛いことが続きます。