ブラッドオレンジ「モロ」の販売お知らせです。

2025年ブラッドオレンジの販売お知らせです。

2025-04-14

水たまりに桜の花びらが浮いています。結局今年は花見の機会は失われてしまいましたが、新芽が喜ぶ雨となりました。
苗木の植え付けがやっと終わり、4ヶ月ぶりの収入源となるブラッドオレンジ「モロ」がやっとやっと収穫に漕ぎ着けることができました。

Arancia Rossa di Sicilia ブラッドオレンジ「モロ」

イタリア南部シチリア島原産の赤いオレンジです。
この赤い色はブドウなどに多く含まれるポリフェノールの一種、アントシアニンによるもので、果汁を絞ると赤ワインのような色になります。

ヨーロッパでは古くからある定番のオレンジですが、日本ではジュースでしか目にすることのない馴染みの薄い柑橘でした。
以前にも(と言っても数十年前)果実の輸入が行われていた時期もありましたが、毒々しい色と「血みかん」と直訳されたネーミングのおかげであまり売れなかったという経緯があり、その後’80年代後半のイタ飯ブーム(懐かしいw)の時は、検疫問題により生果の輸入制限が掛かっていた不運があって、なかなかメジャーになることのないオレンジでした。

最近になってこの輸入制限が解かれると同時に、昨今の温暖化に対応する新たな柑橘品種として、日本国内でのブラッドオレンジの栽培が始まっています。
愛媛県が産地化を目指して取り組んでいる他、温暖な地域で栽培が広がっているようです。

以前は「色が怖い!!」と敬遠された「血みかん」も、時代が変わり「Blood Orange」と名前を変え、「南ヨーロッパ」「ポリフェノール」「健康」のキーワードを散りばめながら、新たに売り出しを図っているところです。
北東農園でもこの流れに乗っているのでございますが、初めて現物を見た時にやはりオノノイてしまったことは事実です。w

日本で主に栽培されているブラッドオレンジには「モロ」と「タロッコ」の2種類があり、通常のオレンジに近い「タロッコ」が生食用として一般的です。
「モロ」は小玉ですが、果皮果肉ともに赤みが強く野苺を思わせるような酸味と芳醇な香りが特徴で、私本人がいたく気に入っている品種となっています。

2025年ブラッドオレンジ「モロ」の出来栄え

昨年の豊作から一転して収穫量少なめとなっています。だいたい一昨年と同等のレベルで、いわゆる隔年結果の症状が如実に出てしまっています。
腕前的にはこんなもんかという気もしますが、呑気に「来年はきっと豊作だぁ!」なんて言ってる場合でもなくて、もうちょっと是正していかないといけないですね。

夏暑く雨降らず秋も温いというのがここ数年続いていて、徐々に樹が少しづつ疲れてきているのだろうなと感じています。

そんな疲労が積み重なって今年は夏場に多量の落葉がありまして、生育に大きな影響をもたらすこととなりました。

樹勢の低下や異常落葉が引き起こされたことにより生育に遅れが生じ、3月上旬時点で着色が遅く糖度低めで酸味強めという状況となっていました。
そのため昨年より3週間ほど遅らせての収穫となりました。

酸味が落ち着き、これ以上樹上で置くことが難しいと判断し4月12日より収穫を行いましたが、やはり生育の遅れは完全に取り戻すことはできず、果皮色ちょっと薄め、甘みちょっと少なめ、酸味ちょうど良し、というところに落ち着きました。

ということで2025年の食味レベルは

  • 収穫量少なめ
  • サイズちょっと小さめ
  • 着色度合いはちょっと薄め
  • 甘みちょっと少なめ

食味レベル:3(昨年より1ランク下げ)

昨年と同等の食味をご希望の場合は、購入を控えることもご検討ください。

食味レベルについて
当農園では糖度測定器を備えていないため、糖度などの数値は明記していませんが、お買上げの目安としてその年の平均食味レベルを5段階で表しています。 レベル3を販売基準とし、それ以上に関しては区別しません。また、レベル2以下のものは販売いたしません。
※ あくまで当農園内での食味基準です。他農園や他品種との比較ではありません。

今年は収穫量が少ないため短期間の販売となるかもしれませんが、どうぞよろしくお願い申し上げます。

4月16日朝7:00よりOnlineshopで販売開始です!

それまでは「カートに入れる」ボタンが表示されませんのでご注意ください。

詳しい商品説明やお買い求めはOnlineShopからどうぞ

この後は4月下旬に「不知火」、「はるか」「レモネード」なども仕上がってくる予定ですので、こちらもどうぞよろしくお願いいたします。

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