少しづつ少しづつ。

少しづつ少しづつ。

2025-10-02

10月に入りました。
昼は汗だくになり夜は布団に包まるというメリハリの効いた気候が気持ち良いです。

収穫を間近に控えた「極早生みかん」は果皮の緑色が徐々に抜け、少しづつ黄色みを帯びてきました。
オレンジ色に染まり始めるまであと10日くらい、完全着色まで1ヶ月といったところだと思います。

夏場からの気温が高かったせいで着色がゆっくりめではありますが、それでも少しづつ少しづつ成熟に向かって進んでおります。

一番色づきが早い枝でこんな感じです。
遅い枝だとこんな感じ。
ちなみに2020年10月1日の早い枝。

5年前と比べると随分な違いですが、気温に関しては人の手でどうこうできる話でもないし、皮を食べるわけでもないので、まあここはゆっくりとその時を待つということになります。

この色づきに関しては、系統や品種や樹勢(樹の元気度合い)の強弱や枝の太さや角度などによってばらつきが出てきます。
中身の味に関してもだいたい同様で、色づきが早いほど中身の成熟が進んでいると考えて良いです。

冬場にかけて成熟期を迎える「早生みかん」以降の系統については、樹全体がしっかりと色づくのを待って収穫すれば良いのですが、こと開花から成熟までの期間が短い「極早生みかん」については、着色や中身の成熟度合いに差が大きく出がちな上、気温が高いせいもあって一番美味しい期間が非常に短いのですね。そのため色づきの良いものから先に収穫することになります。

味にバラつきがないように樹を選んで枝を選んで色を選んで収穫していきます。残ったものは着色を待ってまた後日収穫します。

こうして何度も園地を回りながら選別収穫をするので「極早生みかん」は手間がかかります。さらに最近導入した新極早生「みえ紀南1号」に関しては完全に色づく前が一番美味しいという曲者っぷり。もうめんどくさいの限界スレスレです。

ただ、うちの主力だし稼ぎ頭だしお客さんの評判も良いので頑張るのであります。

とりあえず今のところは着色始めの段階なので、味も5合目辺りといったところでしょうか。甘みも出ているし酸味もしっかりあります。このまま順調に行けば昨年と同等のものが収穫できそうです。

あと懸案事項があるとすれば虫と雨。

台風は以ての外で、長雨も勘弁していただきたい。今のところ天気予報では兆候が見られないけれど、これから約2ヶ月ほどは週一間隔で10mmくらいの雨が降るっていう天気がいいなぁ。ムリかなぁ。

あ、あと先日カメムシの大量飛来があったため緊急防除を行いました。今年はカメムシが多いとの予想が的中しましたね。
果実を吸汁されると廃棄処分となります。そしてヤツらは凶暴です。私も吸汁されたことあります。超痛くて数年たった今でも傷跡が残っています。

カメムシ嫌いです。

でもこないだ食べたタイ料理は美味しかったです。

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