2015年11月17日(火)
「もうすぐ早生みかんが入ってくるからねえ。」
市場で毎年必ず聞く言葉です。
11月も中旬に入っているんだから当たり前でしょ!! と思われるでしょうけど、言われるのは10月中旬です。
まさに極早生みかんが完熟を迎え、やっとこさ初出荷だ!と意気込んで市場に持っていくと
「もうすぐ早生みかんが入ってくるからねえ。」
です。
(^_^;)
店頭に並ぶ一般的なみかん
- 極早生みかん:9月中旬~10月下旬
- 早生みかん :11月初旬~11月下旬
- 中生みかん :12月初旬~12月下旬
- 晩生みかん :12月下旬
北東農園のみかん出荷スケジュール
- 極早生みかん:10月中旬~11月中旬
- 早生みかん :11月下旬~12月中旬
- 中生みかん :12月中旬~12月下旬
- 晩生みかん :作っていないからわからない
という感じで全体的に2週間から1ヵ月のズレがみられます。
これはつまり小売店の販売スケジュールと完熟収穫を基本としている北東農園の収穫スケジュールのズレということです。
そもそも極早生とか早生ってなんなん?
11月に入れば即座に早生みかんに切り替えたい小売店。それに応えるために集荷期限を設けて出荷を急がせる市場。高値がつく早期出荷に焦るJAと生産者。
その群れに弾き飛ばされてウロウロする北東農園。
(T^T)
冬物セール
そろそろ朝晩が冷えるようになってきたので上着でも羽織って出かけようかな。なんて思っている12月の初旬に早くも
BURGAIN SALE!!
買う方からすると有り難いっちゃ有り難いんだけど、いったいいつプロパー(定価)で売ってるの?と思うわけですね。
まあ、地域によって気温の違いもあるし、ファッションの場合はシーズン前に流行を先取りしておいて、着る機会が来るのをニヤニヤしながら待つっていう楽しみがあるわけですが、それでも先取りという販売競争のあおりで年々セールが前倒しになってきたように思います。
それが逆に商品本来の魅力をスポイルすることになり、結局作り手や売り手側が自らの首を絞めてしまっている図式は、なんだかみかん業界も似ているなあ。
「北東農園のみかんは完熟でございます!!」なんてカッコつけて言いながら、一般的には販路に乗り難いものを作っているわけで、まずはここいらへんの考え方をしっかり再構築していかないといけないなあ。
そもそも「極早生とか早生っていう分類は必要なのか。」
という根本的なところから始めてみる必要があるかもしれませんなあ。