2016年1月20日(水)
先々週から続いていた中晩柑への袋掛けがそろそろ終盤に差し掛かってきたので、あとはおやじ様に任せて昨年秋からの懸案事項であった草取りに向かいます。
例年であれば11月下旬の極早生みかんの収穫が終了した時点で全圃場の除草作業を行うのですが、収穫が12月中旬にまでずれ込んだおかげで幼草段階での除草タイミングを逸し、さらに今冬の暖かさが生長をやたら促進させてくれて、いまだかつて無いほどの草原風景です。
なかには種を付けた成草も多く見られます。この段階まで来ると手作業での除草は少し手遅れ気味となります。
雑草魂。
雑草には大まかに分けると、短期間で生長し種を飛ばして繁殖する一年生雑草と、生育期間が長く、種だけではなく地下で広がった根から発芽して増殖する多年生雑草があります。
1本で数万の種をつけるものや、地中深く潜り込んだ根から株別れし続けるものなどが混在しているため、一度繁殖した雑草を退治するのはほぼ不可能といえます。除草剤や刈払機などの除草手段は、一時的に地上に伸びた個体数を減らすだけのために行われます。
畑が雑草に覆われないようにするためには、とにかく種が作られる前の幼草段階での除草が絶対条件なのです。
北東農園の除草は「ねじり鎌」という道具で草を削り取っていきます。
四つん這いの体勢で1本ずつカリカリと刃先に引っ掛けるようにして根っこごと引きずり出すように削っていきます。
カリカリカリ
小さな草は容易ですが大きくなってしまって根が張った成草は、土ごと削り取る必要があり力と時間がかかります。
カリカリカリカリ
種が付いているものは種が飛び出さないよう慎重にカゴに入れていきます。
カリカリカリカリカリカリ
気温の低いこの時期は、水分蒸発が少ないので根っこが地上に引きずり出されたとしてもなかなか枯れません。
そのまま放っとくとまた根付いてしまうので、これもカゴに入れていきます。
カリカリカリカリ
カリカリカリカリカリカリ・・・
1筋20mを約1時間半。あと何筋残っているかは考えないようにします。
カリカリカリカリ
続けていればそのうちたぶん終わると思います。
カリカリカリカリ・・・
湿った土から冷たさが伝わってきて、足の指先からシンシンと凍えてきます。
カリカリカリカリ
シンシンシンシン
カリカリカリカリ・・・シンシンシンシン
あ、 雪だ 。