2016年4月23日(土)
更新が空いてしまいましたので、この間の作業をおさらいから。
- 4月15日:発根時期が遅く着果率の低い「不知火」へ、栄養補給のために尿素とマグネシウム、アミノ酸を葉面散布。
- 4月16日:全園にマグネシウム主体のミネラル肥料を土壌散布。
このマグネシウムは光合成に必要な葉緑素の主体成分で、動物で言うところの血液です。ほかの養分吸収を助けたり、タンパク質やアミノ酸などを作る重要な要素なので常に欠乏しないように注意をはらいます。
春先から果実成長期には特に必要な養分で、欠乏すると葉色が黄化してしまい、そのため光合成能力が衰えることで生育不良や食味低下につながります。ただ、重要要素だからといって過剰供給してしまうと、逆に他の養分吸収を妨げ、やはり食味低下につながってしまいます。
こういった要素の必要量は、作物や土壌によってある程度数値化されたものがあり、各圃場での含有数値と照らし合わせながら施用することが大事なのだ。ということで、人間の健康診断に当たる「土壌診断」というものが推奨されています。
モノ言わぬ植物に対して「必要なものを必要なときに必要なだけ」というのは難しいですからね。
北東農園でも約10年ほど前に一度受けました。←おいおい。
めんどくさいのは人間と一緒です。←これこれ。
「別段調子の悪いところはないから、まあ今度でいいかあ。」です。
新芽が伸び、花の蕾が日に日に膨らんできています。開花の早い樹の近くではやんわりとみかんの花の香りが漂ってきました。
もうすぐ町全体が花の香りに包まれます。