2017年3月12日(日)
零細農家は社長であり平社員であり作業員で経理担当でもあるわけで、個人経営のお百姓という仕事の特性として対人ストレスがほぼ0なのに対して経営に関わるすべての業務を一人でこなさなければいけません。
正確に言うと「いけない」わけではなく、人に頼めるようなら零細じゃないと思うのですね。
確定申告の期日が迫るなか、腰を上げざるをえないくらいに切羽詰まってからでしか腰が上がらない性質が本質であるがゆえに、3月に入ってやっと仕訳作業が始まるわけです。
畑の中で汗水たらしながら体を使ってする仕事とは対極にある事務仕事。もちろん畑の中でだって考えながら仕事はしている(つもり)ですが、あからさまに使う脳ミソの部位が違います。
もはや錆びついてクズ鉄と化した、もしくは元々あまり発達することのなかった脳ミソを奮い立たせ、眠たさと老眼の入りかけた人一倍小さな目をこすりながら格闘いたしましたですよ。
色褪せて読めなくなってるレシートの文字の解読から始まり、
「貸したり借りたり」「出たり入ったり」という迷路に迷い込み、
そして小学生レベルの漢字を読めても書くことが出来ない「退化」という現実に直面しながら。。
やっと迷路を抜け出し、春の日差しに照らされた眩しい外界に出ることが出来ました。
ありがとう
そんな言葉が口をつきます。
ただまあ、経理としては単純な内容なので、「普段からちゃんとやっとけよ!」っていうだけの話なんですけどね。