ブラッドオレンジの生育状況-2025年2月-

ブラッドオレンジの生育状況-2025年2月-

2025-02-23

今シーズン何度目かの最強寒波がやって来ているようです。ニュースで北国の状況などが流れてきますが、雪の怖さや苦労を経験したことがないので、大変だなぁ、無事に春を迎えてくれたら良いなぁとぼんやり考えるわけですが、感想が呑気すぎてちょっと申し訳ない気持ちになったりしております。

南国熊野でも一応寒波(もどき)がやって来ていて、寒い寒いが口をつきます。おまけに雨がほとんど降っていないし強い風が吹く日も多いのでたぶん今が寒々しさのピークです。

そんな中、お問い合わせが増えてきた春柑橘の様子を紹介してみたいと思います。
当園では春に収穫される柑橘として「ブラッドオレンジ(モロ種)」「不知火」「はるか」「レモネード」をラインナップしていますが、今回は収穫が最も早い「モロ」を覗きに行ってみます。

ブラッドオレンジ「モロ」

例年3月中旬に収穫している赤いオレンジです。
日本では「モロ」と「タロッコ」が主に栽培されていますが、当園では、赤みが強くクセの強い「モロ」を採用しています。

鳥に食べられないように「サンテ」というストッキングみたいなものを履かせています。果実が少しでも露出しているとヒヨドリの餌食になってしまうので「不知火」用の大きめサイズを履かせていますが、強い風が吹くたびに脱げます。w 輪ゴムで止めたりなんかしますがやっぱり飛びます。 風が収まる度に履かせに行く必要があります。はかせたろうです。地味にめんどくさいです。

今年は1月のサンテはかせたろうの時はほとんど赤みが出ていなくて、ひょっとして今年は色が来ないのではないかと心配していましたが、ここに来て赤くなってきました。単に生育が遅れていただけだったみたいです。良かったです。

果肉はこんな感じです。いくつか切ってみた中ではこれが一番赤みが出ていました。もともと果肉全部が赤くなるわけではないので仕上がりもこれくらいかなと思います。

全体的に見ると昨年より少し小さめで数も少ないですが、極端な不作という程でもないので、販売量的には問題はなさそうです。

ただ、果皮がちょっと薄いのが気になります。収穫間近になって落果したり果皮障害の起きる可能性のある品種なので、注意深く見守っていく必要があります。

肝心の食味ですが、今のところ糖度酸味ともに例年並みです。生育が遅れていた割には酸味が強過ぎるということもないので、今後の酸抜け具合にもよりますが、例年通り3月中旬頃の収穫になるかと思います。

次回は「不知火」を紹介します。

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