2025-09-03
なんだかんだでもう9月でございます。
とはいえまだまだ暑い日が続いておりますのでございます。皆様夏バテなどしてございませんでしょうか?
夏バテ予防には「昼間は外に出ない」が一番ですが、なかなかそうもいかないので、できるだけ日陰を縫うように歩き、できるだけ力まないように過ごしたいものです。
なり過ぎている実をちぎり落とす摘果はほとんど力を使わないので夏場にはちょうど良い仕事と言えます。と同時に、実の重さで下がってきた枝を吊り上げる作業も同時に進めていきます。
枝吊りをすることでより多くの葉や実に光を当てて光合成を促進し、養分の通りを良くし、樹冠内の通気性が上がることで病害の発生を抑制するという効果があります。
少し持ち上げるだけでみかんの表情が変わってくるので面白いです。
ただ、若干うつむき加減の姿勢が多いので首の後ろ側の日焼けがエグいです。
できるだけ細かく丁寧にやるほうが良いのですが、あまり細かくやっていると枝を吊り終わる頃にはお正月になるので、効率とスピードを考えながらやっていきます。
しかし炎天下での細かい作業は頭がぼ~っとしてきて集中力が続かない。頻繁に木陰に逃げ込んでは時間だけが過ぎていくというような状況となっています。
現在の生育状況
極早生みかんの収穫まであと1ヶ月程となりましたので、ここら辺で現在の生育状況をお知らせしたいと思います。(摘果に飽きたのですね。)
前回7月15日の記録と見比べてみました。
「極早生みかん」(紀南1号)
日照り続きでですが徐々には大きくなっている模様です。このまま行くと2S~Sサイズくらいが平均サイズになりそうです。(中には2L確定みたいな大きいのもあります。)
葉っぱと果皮の色が褪せ褪せ始め、果皮が薄くなり形も丸から少し扁平に変わってきました。徐々に仕上がりの段階に入ってきたことを示しています。
果肉の色がほぼ完熟と同レベルではありますが、まだまだ酸っぱいです。
「中生みかん」(尾崎)
12月下旬収穫の「尾崎中生みかん」も同様に果皮が薄くなり果肉も充実してきました。
葉っぱの色は変わらず濃く、水不足によるストレスを感じていないように見えます。
葉色が濃いとあまり美味しそうには見えませんが、食べてみるとやっぱり美味しくありませんw。
仕上がりまでまだ4ヶ月近くありますので、じっくりと美味しくなっていく予定です。
「不知火」
こまめな施肥とこまめな水やりのおかげで今のところは順調に育っています。
図体がでかい割にはデリケートな性格をしていて、みかんの収穫にかまけている間にしぼんでいるというのを毎年繰り返しております。なんとか対策を考えねば!と考えながらも具体策が思いつかないでいます。
「ブラッドオレンジ」(モロ)
「不知火」と同じ頃に収穫期を迎える「モロ」ですが、こちらは肥大が緩慢で果肉色もブラッドの気配すらありません。
着果数が多く小玉傾向ではあるので、早く摘果をして樹の負担を軽減する必要があるのですが、みかんの方が優先順位が高いため、今のところ時々の水やりで機嫌を取っている状況です。
「はるか」
「はるか」も4月収穫ということでゆっくりとした成長を見せています。
果肉がオレンジ色にならない品種なので、このまま大きくなっていく感じです。
ちなみに果皮や葉っぱに付いている白いのは日焼け予防のカルシウム剤で、時間が経つごとに雨で少しづつ流れて土の栄養分になっていきます。
「レモネード」
昨年が豊作だったため今年は少なめの着果数となっています。
防除のタイミングが少しづつ分かってきたおかげで、今のところ綺麗めに育ってくれています。
全体的に見ると昨年に続き高温と干ばつで厳しい状況にはありますが、なんとか生き延びてくれています。
特に収穫を1ヶ月後に控えた「極早生みかん」においては、日ごとのみならず朝昼夕で表情が変わってくるので、観測を続けながら丁寧に仕上げていきます。
今のところ糖度的には昨年とほぼ同等に推移しているので、順調に行けば今年も良いものをお届けできるのではないかと思っております。
しかし、、
雨降らなさ過ぎです。
4日頃に3週間ぶりの雨予報にはなっているのだけれど、その後また晴れマークが続いてる。。
収穫期に入ってから帳尻合わせで雨がたくさん降るなんてことは、お願いだからヤメていただきたいと切に願うわけでございます。