珍客万来。

珍客万来。

July 02, 2014

カメが来ました。

梅雨の合間の晴れ間は暑いけれど、不快な湿気がないので気持ちよく仕事ができます。雨が降らないうちにできるだけ作業を進めておきたいと思うので、せっせと集中して遊休区の摘果をしていたら、もう少しで踏みつけるとこでした。

なんかじっとこっちを見ています。

家から200mほどのところにちょっと淀んだ川があって、そこにはカメが数多く生息しているのですが、さすがにカメですから200mもの距離を歩くのは大変なんじゃないのかなあと思うのです。

ものの1分ほど前にはそこにいなかったはずなのに、人の顔をじっと見つめたまま微動だにしません。

ただ、カメの来訪は初めてではなくて毎年やって来ます。しかもこの時期、しかも年に1回だけ。
梅雨時なので移動しやすいのでしょうが、なぜうちに?
いや、ひょっとすると、この界隈いたるところにカメが歩いているのだとしたら、なかなかシュールだなあとか思いながら、まあ、こんな水のないところにほったらかしにしておいて、干からびてしまっても困るしなあ。ということで川に返しに。

近くにあったみかんコンテナに入れて運ぼうと、甲羅を掴んで持ち上げたとたん、暴れだしました。

Σ(゚д゚lll)

普通は手足と頭を引っ込めて、じっと我慢するもんやないんかい!!

びっくりして取り落としたら引っ込めましたけど。

「なんやねんこいつ」って思いながらそのままコンテナに入れてから、一輪車に乗せて運びます。
毎年の恒例になってきました。

近所の人に「どしたん?」って聞かれて、説明するのがなんかめんどくさかったので、人通りのない細い道をゴトゴトと小さい振動に揺られながら進んでいきますと、興味深かったのか、首をニューっと伸ばしてコンテナの隙間から外の景色を眺めております。

生まれて始めて自分の足以外で移動していることが不思議でならん。というような顔をしています。

自転車のかごに犬を乗せて走る人みたやなあと思いながら、

「そういやあお前一人で来たんか?」
軽く会話などしているつもりの独り言など言いながら、ゴトゴトてくてく歩いていきました。

そしてもうすぐ川の近くまで来た所で、急にまた暴れだしたのです。
手足をバタバタと掻き、首を一段と伸ばして、「ここで降ろせ-!」と言っているようです。

自分の住んでいた場所が分るような感じです。
カメがこんなに動物っぽい反応をすることがなんだか面白かったのですが、うっそうと生い茂る雑木林のようなところだったので、

「まあまあもうちょっと待てやあ。もう少し行ったらちゃんと川に着くからな。」

とゴトゴトバタバタてくてくしながら少しのあいだ歩いて、川の上の橋にたどり着きました。
川面までは4mほどの高さがあるのですが、下に下りていく術がないので、

「こっから放るで!ちょっと怖いかも知れんが、甲羅の中に入っておれば痛くはないやろ。」

と、完全にカメに喋っております。

昨年のカメもここから川に落としたのですが、その時は手が滑ってしまってひどく回転させてしまい、まるで打ち落とされたガメラの映画みたいになってしまったので、今回は出来るだけ真っ直ぐ落ちるように、そおっと手を離しました。
なぜだか分らないけれどカメ吉も心得たように手足と顔を引っ込めて、セーフティスタンスをとってくれています。

きれいにバランスを保ちながら回転することも傾くこともなく真っ直ぐに落下して行って、

プールの飛び込みでいうところの

見事な「腹打ち」で着水しました・・・ ( ̄▽ ̄)ゞ

空のコンテナを積んだ一輪車を押しながら、ひょっとしてさっきのカメは昨年も来てた奴じゃないのだろうかという思いに駆られ、マジックかなんかで印し付けとけばよかったかなあ。と思ったのですが、

もし来年もやって来て、そのカメに印が付いていたら私はどうすればいいのだ?

とか考えながら帰っていたら、近所の人に「どしたん?」って聞かれて、
説明に困ってしまいましたとさ。

っていう話でした。

おつきあいありがとうございました。 (´ρ`)


上部へスクロール