その「美味しい」がむずかしい。

その「美味しい」がむずかしいのです。

2019-09-26


先日の台風17号は、通り道から離れていた割には強い雨と風に見舞われました。収穫直前のみかんにとっては、風によって小さな傷が付いただけでも直接腐敗に繋がってしまうので、この時期の台風は心配のタネなのです。

幸いこの程度ならという感じの雨風だったのでひとまずホッとひと安心といったところですが、まだまだ10月いっぱいくらいまでは注意が必要です。。

で、もう一つの心配事であるお味の方はというと、雨が降ると糖度が下がるというセオリー通りとはならず、雨上がり直後の計測だったにも関わらず10日前の前回より平均1度以上の上昇です。

雨が降らなかった場合の上昇率と変わりがなかったですね。理由は分かりません。雨が降っていなかったらいったい何度上がったんだろうというのは不毛な考えです。

このまま順調に行ってくれれば、収穫の頃には当農園の販売基準に達するであろうと予測できる段階に入ってきました(祝)。ちょっとは気が楽になったので少しは変な夢を見る回数が減るかなあ。

美味しさの高い低い。

みかんは甘味(糖分)、酸味(クエン酸)、旨味(アミノ酸やミネラルなど)のバランスによって味が決まります。
そして果汁の多いみかんは雨などの水分が味に影響を与えます。水分が増えると味は薄くなり、少ないと濃縮されて濃くなると単純に考えて良いと思います。

特に収穫直近の雨が如実に影響を与えるので台風シーズンが収穫期と重なる極早生みかんにとっては大きな心配のタネとなるのです。

自然相手のモノ作りなので、その年によって味に差異が出来るのはこれはもう致し方の無いことなのだけれど、お客さんにとっては美味しい美味しくないという判別が、お金を払って食べてみないと分からないというのは大問題なわけですよ。

見た目で分からない味への担保。

最近は「糖度◯◯度」といった表示で糖度と酸度を保証しているのを見かけますが、これには「光センサー」という高額な装置が必要で、個人農家が持つのはほぼ不可能。さりとて「美味しいですよぉ~~!!」といくら叫んだところで味を保証していることにはならないので、お買い上げいただいた方が、

「美味しい」「いつ食べても美味しい」「全部美味しい」と思っていただけるものを作って北東農園のラベルを付けて売る。

というのを目指すしかないのです。

で、今年はどうなのというと、当園独自の食味レベルで言うと レベル「3前後」です。

昨年の同時期は「4前後」だったので、もう一歩及んでいないですね。ただ販売基準が「3」なのでそろそろ販売予告のお知らせ準備に入ることにします。

食味レベルって何?、3とか4ってなんやねん!ということに関しての説明は次の記事で説明させていただきます。(疲れたw)


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