2022-01-15
他方ではずいぶんと雪が降っているみたいです。
「北国の人は大変だなぁ。」とかニュース見ながら言っておりますが、雪の大変さなんて知りもしなくて、放っておけば消えて無くなるものを毎日毎日退け続けるのがどういう心持ちなのかさえ理解できておりません。
雪の中で農作業をする人はそれだけで超人なのかもしれないなぁ。
そんな中、ちょっと雪が舞ってきただけで浮かれてしまう南国人が春柑橘の様子をお知らせします。
不知火
今年もまあまあの着果量ではありますが、温州みかんや雑草に気を取られて管理に十分な時間を掛けられず、いつもに増して弱っている樹が多い。
樹が弱っていると小玉が多くて果皮障害が出やすくて酸味も強い傾向が出ます。
果たして食べ頃まで樹に成らせておいて大丈夫なのかという懸念を持ちながらも、そのような状態の果実を早期に収穫して貯蔵しても腐敗させるだけなのはすでに経験済み。なのでこのまま樹上で成熟させます。
食べてみると案の定、甘さを感じないほど酸っぱいです。
ブラッドオレンジ(モロ)
昨年の着果不良(裏年)を挽回するかのように倍量くらい成ってます。笑
でもこれから多量の落果と、外周の強い夏陽にあたった部分の着色不良と、果皮障害による規格外品発生が相当数出ると思われるので全然楽観できません。
肥大はほぼ完了し徐々に色づき始めたところです。
果皮色は3分着色くらいで、果肉の色も少しづつといった感じ。
この区画に近づくだけでブラッドオレンジ特有の香りに包まれます。
はるか
着果量は例年並みですが、少し小玉が多いかなという印象です。
外観は仕上がっているように見えますが、中身はまだ成熟に切り替わるスイッチが入っていないので食べても全然甘みは感じません。
これから仕上がり(たぶん4月)までじっくりと待てば、例年並みの味になってくると勝手に想像しております。
レモネード
北東農園のシーズンを締めくくる品種です。
着果量、サイズ的にも例年並み。
外観は防除回数を一回増やした効果が出たみたいで少し綺麗です。
果皮色についてははまだ薄っすらと緑みが残っていて、味はただのレモンです。
落果もせず鳥に食べられる心配もないので、安心して見ていられます。
1~2月は袋掛けや土いじり、剪定作業などを進めながら3月の「不知火」もしくは「ブラッドオレンジ」の仕上がりを待ちます。
地域全体の収穫が進んで畑の彩りが少なくなるにつれ、むき出しの果実に向かって鳥が集中砲火を浴びせてきております。夜明けから日暮れまでひたすらヒステリックに鳴きわめくヒヨドリの口を誰か塞いで欲しいです。(T_T)