不知火の袋掛け。

不知火は高級柑橘なのか問題。

2022-01-23

年が明けてはや3週間。袋掛けを急いでおります。
まずは鳥に食べられるとダメージの大きい「不知火」から始めます。

この白いものは「サンテ」と呼ばれるもので、伸縮性のある筒状のタイツみたいな素材で出来ています。うっすらと透けてはいますが、これで鳥からは食べ物だと認識されなくなるみたいです。

長期間樹上で置く完熟収穫の場合は、寒さによる被害を防ぐのとデコの中に雨が溜まると腐敗しやすくなるので、しっかりとした果実袋(持ってないので写真はなし)を使うほうが良いのだろうけど、この地方では寒害の心配がほとんどないので時短のためサンテを使っています。
果実が小さいと風に飛ばされるので、時々見回りが必要です。

これをすべての果実に被せていくわけですが、このサンテなかなかお高くて、不知火サイズだと一つ十数円するのでそんなにたくさん買えないわけで、途中で無くなったあとは以前やってた新聞紙包みで対応することになります。

経費はかかりませんが作業時間は5倍ほどになります。笑
これは「経費は使うな!」の基本姿勢から先代が自ら編み出した(自称)方法で、親父が引退する2年前まではすべてこの新聞紙方式でやっておりましたね。他の方法を知らないから別段なんの疑問もなくやっていたわけですけど。

ここ数年は冬の嵐に見舞われることが続いていて、当然新聞紙なんてひとたまりもなくちぎれ飛ぶわけで、その度包み直しという作業が発生していたわけで、とうとう北東農園も進化の時を迎えることになったのです。

そして昨年初めてサンテを使ったわけですが、その時の感想は「幾度か過ごしてきたあのムダ時間を返せ。」でした。

でもまあ残りあと少しなので追加購入せずに新聞紙。風の当たり難い区画を選んで新聞紙。2018年度版の新聞紙。下から読んでもしんぶんし。

凄いな結弦は!とか、平昌オリンピックってひらがなで書くと可愛いよなとか、グローバルな社会に向けたなんちゃらとか、時々見出しに目を留めながら作業を進めていくわけですが、

ふふ~ん。お前は知らないだろうけどさ、2年後に世界が変わるんだぜ。次の東京オリンピックってさ、3年後なんだぜ。その半年後にまたオリンピックがあるんだぜ。マスクが流行語大賞になるんだぜ!(いや知らんけど)

と、当時の自分に教えてやりたい。教えて度肝を抜かしてやりたい。タイベックマルチは余分に買っておけと教えてやりたい。

信じないとは思うけど。。

そんなことでとりあえず袋掛けが終わりましたので、次の作業に移ります。