2018-12-15
温州みかんの収穫に追われてほったらかしにされていた中晩柑類も、秋が深まるにつれ少しづつ色付き始めています。実際はほったらかしというよりは、みかんの収穫時期の中晩柑はそれほど手入れをする必要がないからなんですけどね。だからみかんと中晩柑の両立ができるのです。
ちなみに中晩柑というのは温州みかん以外の柑橘の総称で、「雑柑-ざつかん-」などと言ったりもします。「ざっかん」と言って通ぶるのもおすすめです。雑柑でハンバーグ(ザッカンバーグ)を作って写真をフェイスブックに投稿すると、センスが良いと褒めてもらえるかもしれません。
現在の様子は。
不知火
デコポンというブランド名でおなじみの雑柑の王様。緑色はほぼ抜けて黄色くなっています。完全着色の濃いオレンジ色になるのはまだ先ですが、今年は例年に比べると少し早い気がします。
昨年と比べると着果量は数倍、大玉が多くて樹の健康状態も良好。ゴツゴツしている割には痛みやすく、腐敗に弱いという不知火最大の弱点である果皮の状態も今年はやたらしっかりとしています。
味の方はまだ酸味が強く、仕上がりを予想するのは難しいですが、糖度だけで判断するとほぼ販売レベルに達しています。
全体的に見ると急に栽培の腕前が上がったと錯覚するような状態ですが、その根拠が無いだけに今のところはまだ疑心暗鬼です。
例年だと3月中旬まで樹上で成らせて収穫に入ります。
ブラッドオレンジ
こちらも黄色くはなっていますが、ブラッドオレンジ特有の果皮の赤みは、かすかに出始めたかなというのがたまにあるくらい。これから寒くなるにつれ赤みが強くなってきます。
サイズは例年より少し大きめかなあ。でも肥大はほぼ止まった感じ。
果肉には少し赤みが出てきています。ウチで作っているのは早熟タイプの「モロ」という品種ですが、独特の強い香りはまだ感じられません。
今後は他にもある中晩柑類とともに、寒さや鳥の食害に備えて果実一つ一つに袋をかけていく作業に入っていきます。これがなかなか時間がかかる作業なのです。