2022-03-07
昨日は作業中にいきなり突風が吹き始めてシートや帽子の回収に大わらわだったのですが、どうやら春一番だったようです。
はい、元気ですよー!!
例年だと中旬以降から収穫を始める「ブラッドオレンジ」ですが、今年はなぜか10日以上も早く仕上がって来ましたので収穫やら販売準備に大わらわです。
Arancia Rossa di Sicilia
イタリア南部シチリア島原産の赤いオレンジです。
この赤い色はブドウなどに多く含まれるポリフェノールの一種、アントシアニンによるもので、果汁を絞ると赤ワインのような色になります。
ヨーロッパでは古くからある定番のオレンジですが、日本ではジュースでしか目にすることのない馴染みの薄い柑橘でした。
以前にも(と言っても数十年前)果実の輸入が行われていた時期もありましたが、毒々しい色と「血みかん」と直訳されたネーミングのおかげであまり売れなかったという経緯があります。
その後’80年代後半のイタ飯ブーム(懐かしいw)の時は、検疫問題により生果の輸入制限が掛かっていた不運があって、なかなかメジャーになることのないオレンジでした。
最近になってこの輸入制限が解かれると同時に、昨今の温暖化に対応する新たな柑橘品種として、日本国内でのブラッドオレンジの栽培が始まっています。
愛媛県が産地化を目指して取り組んでいる他、温暖な地域で栽培が広がっているようです。
以前は「きしょい!、怖い!!」と敬遠された「血みかん」も、時代が変わり「Blood Orange」「南ヨーロッパ」「ポリフェノール」「健康」のキーワードを散りばめながら、新たに売り出しを図っているところです。
北東農園でもこの流れに乗っているのでございますが、初めて現物を見た時にやはりオノノイてしまったことは内緒にしています。
日本で主に栽培されているブラッドオレンジには「モロ」と「タロッコ」の2種類があり、通常のオレンジに近い「タロッコ」が生食用として一般的です。
「モロ」は小玉ですが、果皮果肉ともに赤みが強くベリーを思わせるような酸味と芳醇な香りが特徴で、私本人がいたく気に入っている品種となっています。
2022年「ブラッドオレンジ(モロ)」の出来栄え
昨年は収穫量が例年の半分しかなく、毎年お買い上げいただいていたお客さんにすらお届けできないという事態となり、大変ご迷惑をおかけしてしまった次第ですが、今年はなんとか例年並みの収穫量が確保できました。
今年は昨年夏の強い日差しの影響により、果実の南側面が着色しないものが見受けられますが、果肉に影響のないものはそのまま箱に入れますので、どうかご了承下さいませ。
- 収穫量は例年並み。
- Sサイズが中心(2Sの小玉少なめ)。
- 一部分に発色不良を起こしているものあり。
- 糖度少し高め。
- 酸味少し少なめ。
- 全体的には例年並み。
という感じになります。
ということで、今年の「モロ」の食味レベルは…
食味レベル:3
もはや安定したお味となっていますので、安心してご購入いただけると思います。
食味レベルについて
北東農園では、みかんの美味しさを、甘み、酸味、旨味を総合的に5段階で評価しています。
販売基準のレベル3以上と判断したものだけを厳選し箱詰めしています。
その年の平均レベルを表示することで、ご購入の目安になればと思っています。
食味レベル | 美味しさ | 販売の目安 |
---|---|---|
1 | 美味しくない | 販売しない |
2 | あと一歩 | 販売しない |
3 | 美味しい | 販売 |
4 | とても美味しい | 販売 |
5 | とびきり美味しい | 販売 |
- 糖度はあくまで栽培上での目安なので表示はしません。糖度、酸味、旨み等を総合的に判断して決めています。
- レベル3以上は区別せず箱に入ります。
- 同一品種を対象としているため、同じレベルでも「極早生みかん」と「早生みかん」では美味しさが違います。
- あくまで当農園内の独自基準で、他産地や他の生産者との比較ではありません。
まだ栽培量が少ない品種ですので短期間の販売となりますが、この機会にぜひお試し下さいませ。
詳しい商品内容の確認や、ご注文はこちらからお願いします。
ブラッドオレンジの後は、樹上で完熟させた「不知火」が3月下旬頃から予定しています。4月に入ると「はるか」や「レモネード」も控えていますので、こちらもどうぞよろしくお願いいたします。