俺の下ごしらえ。

信念的なところとか。

2022-02-27


夏休みの宿題は最後の3日でやっつける北東ですから当然確定申告は一年分まとめてやっつけます。
今年は2月中に申告を終わらせるという意味不明な目標を立てて取り組んできたわけですが、期限に余裕があるからだらだらと時間を掛けてしまって、やはり期限が迫ってから集中して取り組む方が効率は良い気がするなぁという感想です。

そのようなことで宿題が全部済んだ夏休みの最後の日みたいな晴れやかな気分を、労いの深酒によって台無しにした朝を迎えました。

相変わらず剪定の日々が続いておりますが、牡蠣殻を振りまいたり栄養剤を葉っぱに掛けたりして、発芽に備えた下ごしらえも同時に進めていきます。

牡蠣殻はその名の通り牡蠣の殻を細かく砕いたもので、カルシウムの補給のために地面に撒きます。もちろん地元の三重県鳥羽産です。
粉状なので風が吹くと舞い上がります。服がザラザラしたり鼻の中がムズムズしたり目の中がゴロゴロしたりするので、長靴とナイロンヤッケにゴーグルと覆面というフル装備で作業します。冬とはいえ暑いです。

この牡蠣殻は石灰質の他にもいろんなミネラル(業界では微量要素とも言います)が含まれているらしいのですが、微量過ぎて袋に書いてあるほどの効能があるわけでもないので、別っこにミネラルを水に溶かして葉っぱにスプレー(葉面散布と言います)しておきます。

せっかくだからついでに窒素分やらアミノ酸やらもあれこれ混ぜます。それぞれのパッケージに書いてあるほどの効果を感じないのは人間の飲むサプリメントと一緒ですが、劇的な効果が出たならそれはそれで劇薬なのかもとか思ってしまうので、効果があるような無いような、でもなんとなく効いているかなぁをちょうど良い塩梅としておきます。
葉面散布は中身を変えながら定期的にやっていきます。

植物の成長は根っこと葉っぱを使って行ないます。農産物の場合は収穫物を畑の外に持ち出してしまうので、おのずと栄養分が不足してきます。その作物にとって必要な養分をバランスよく取り込めるように手助けするのが人間の仕事となります。
作る場所や土の性質や作物の品種によって必要な養分やバランスがさまざまに変わり、味の違いが判りやすいみかんなどは、どんな味に仕上げたいかによっても変わってきます。

料理でもその料理人ならではの味というのがあるように、「俺のみかん」を探すため様々なトライは続いていくのです。
みかんは一年に一度の結果なのでチャレンジの回数はあまり多くありません。いくつものトライを同時にやるとすぐに道に迷ってしまいます。←今ココです。。

少し試しては様子を見てを繰り返し、天候に翻弄されながらも小さな成果と反省を繰り返し繰り返し。

地道な取り組みで目に見える大成功なんてものがなくても不思議と飽きてこないのは、生き物が相手だからだと思います。

(ちなみにこないだから「俺の」がシリーズ化の様相ですが今回で終わりますし自分は自分を俺とは言いません。。。)

2月はいつもあっという間に終わります。ひょっとして日にちが少ないのではないのかと疑ってしまうほどです。せめてあと2日は欲しいです。。
これから収穫販売剪定防除施肥除草植栽と、様々な作業が待ったなしの3月になだれ込んでいきます。

あ、思い出しました!2月に申告を終わらせたかったのはこれが理由でした。

いつものことながら遅れ気味の作業に焦り気味です。。