みかんの当たりハズレ。(本題)

みかんの当たり外れ

2017年9月11日(月)


今回はいきなり本題です。

果物はその年の天候によって美味しさが大きく変わります。
陽射しが少なく雨が多い年は糖度が上がらず水っぽい味になるというのは知られた話ですが、みかんの場合は収穫直前の雨にすら影響を受けてしまうくらいデリケートな果物です。

「見た目が同じなのに味が不安定」という果物の欠点を払拭するために、生産者はいろんな努力をして品質の安定化に努めるわけですが、なかなかお客さんの「ハズレを引いたらイヤだな」という気持ちを消すことはできていません。

このあたりは過去記事

などでも書いてますので良かったら読んでみて下さい。

北東農園のみかんの当たりハズレ。

みかんをお買い上げいただいた方からこんなご意見が届くことがあります。

「今年のみかんはハズレやったなあ。」

「昨年より買った時期が早かったからか?」

「味が悪いのに値段が一緒なのはどういうことかっ!!」

つまり北東農園の味に期待してくれたお客様をガッカリさせてしまったということです。

申し訳ないという思いを込めながらも、いくら努力をしていても毎年同じ味でしかもとびっきり美味しいみかんを作り続けることは不可能なのが現実ですという説明になってしまいます。

最初に食べた北東農園のみかんがたまたま「とびっきり」だった場合、翌年同じように買ったみかんがの出来が悪くないにも関わらず、食べた際に「ガッカリ」させてしまうのは非常に切ない。

しかし、そういったお客様に「今年は不味いです。」とも言えない。なぜ言えないのかというと、北東農園には私自身が決めた販売基準というものがあり、それをクリアしたものだけをお届けしているからです。

「とびっきりではないが十分美味しい」と思っているからです。

そのあたりの伝え方をどうしたものかと考えた挙句に思いついたのが「食味レベル表示」です。

一昨年からこの「食味レベル」というものを表示するようになったのですが、よく分からないと思いますので、ここで改めて説明させていただきます。

食味レベル表示。

例1:極早生みかんの場合。

販売期間:10月中旬~11月上旬

レベル糖度目安備考
112未満販売しない。
212以上収穫を後回しにして糖度の上がりを待つ。
313以上販売基準
414以上
515以上
例2:早生みかんの場合。

販売期間:11月下旬~12月上旬

レベル糖度目安備考
113未満販売しない
213以上後日収穫
314以上販売基準
415以上
517以上
  • 食味レベルは、北東農園で収穫されたその年のみかんの美味しさを5段階に分け、味のレベルを表すことで購買の目安としていただくためのものです。
  • 糖度、酸味、旨み等を総合的に判断して決めています。
  • 同一品種を対象としているため、同じレベルでも「極早生みかん」と「早生みかん」では食味が違います。
  • 糖度については、光センサーなどの測定器を備えていないため、サンプル計測および実食によるおおよその数字で保証するものではありません。
  • あくまで当農園内の独自基準で、他産地等との比較ではありません。

これらに基づき品種ごとに平均的な数値を提示して、その年の出来具合を理解していただくために設けたものです。

感覚的には極早生みかんの場合、

レベル2=売らない

レベル3=美味しい。

レベル4=とびっきり美味しい。

レベル5=めったに見たことない。

となります。

 みかんの樹には。

通常の大きさのみかんの樹には約数百個のみかんが成っています。
そのなかでは樹の状態や枝の太さ、果実が成っている位置などによって、大きさや着色度合いや味がさまざま異なり、美味しいものから美味しくないものまで混在して成っている状態です。

北東農園ではこれを5段階に数値化し、レベル3以上(極早生みかんで糖度約13以上)のものを収穫して出荷販売するようにしています。

品質を揃えるための栽培管理をするのはもちろんのこと、収穫段階では美味しいものを先に収穫し、着色の遅いものや味の乗りが悪いものは食味が基準値以上になるまでそのまま熟成させ、後日改めて収穫することで品質を揃えています。

「当たり」の取り扱い。

食味レベル2以下のいわゆる「ハズレ」を入れないことで「美味しいみかん」を保証しているつもりなのですが、販売基準を超えるレベル3~5(美味しい)のものについては区別なく入れています。

天気が低調でレベル4以上がほとんどなく、レベル2以下のものが多く採れた年などは食味レベル3とし、少量販売して終了します。
逆に天気に恵まれた、いわゆる当たり年にはレベル4とし、とびっきりの美味しいみかんをたくさん買っていただけます。

このどちらも同列に扱っているがために、毎年お買い上げいただいているお客様にとってはどうしても「当たりハズレ」が生じてしまうのですね。

レベル3と4を区別して値段を変えるなどすれば解決しそうなのですが、大掛かりで高額な光センサーを導入しない限りこのレベルを人の目で判別することは不可能なのです。

結局この「食味レベル表示」の意味合いは

レベル4の翌年にレベル3だった時の「買わない選択肢」の提示。

「昨年より美味しくないんだったら買うの止めとこ。」という判断材料の提示です。

ここまで長々と説明した割に判りづらいなあと自分でも思いますので、もしご質問があれば遠慮なくお問い合わせ下さいませ。

他の産地や他の生産者の作ったみかんの味について私が関知するわけもなく、ただ北東農園のみかんについて「ハズレ無し」の自信しか持ち合わせておりません。
もしよければ一度お買い上げ頂き、お客様の口で判断していただけたらな、と思う次第でございます。

「極早生みかん」の収穫まで約1ヶ月ほどとなりました。この先の天気次第でどちらに転ぶかは分かりませんが今のところ順調です。